会 期 | 2012年5月20日(日) |
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時 間 | 13:00 - 15:00 |
場 所 | COURT |
定 員 | 100名 |
事前申込 | 不要 |
主 催 | 株式会社ナカダイ、株式会社ロフトワーク、Creative Lounge MOV 協力:環境省 |
私たちの身の回りに溢れるモノたち。中にはその役割を終え、捨てられていく”過去のモノ”が沢山あります。でも、ちょっとしたアイデアで、社会に役立つ価値ある”未来のモノ”に生まれ変わるかもしれません。
東日本大震災では津波の被害により大量の廃棄物が発生しました。
日本三景のひとつ、宮城県松島町。伊達正宗ゆかりの瑞巌寺の美しい杉林は、地元の人たちに親しまれてきました。しかし、震災後は地盤沈下のため地下水位が上がり、杉は先端から枯れつつあり、「がれき」として捨てられる運命にあります。
ロフトワークは、クリエイティブの力で社会をよくしていきたいと願っている企業です。今回、この「がれき」として処理されようとしている松島の杉と出会い、クリエイティブの力で”未来のモノ”に転換していけないだろうかと考えました。第1弾として、「モノ:ファクトリー」を主催するナカダイとともに、がれきから生まれる新しいクリエイティブに挑戦します。
ヒカリエ8階、8/(ハチ)のCreative Lounge MOV SHOWCASE aiiimaに「ナカダイ渋谷市場」を出展しているナカダイは、「発想はモノから生まれる」をコンセプトに、廃棄物として一度は捨てられたマテリアルからモノ作りをする施設「モノ:ファクトリー」(前橋市)を展開しています。
同施設では7月14日~16日に、募集中の「廃棄物を言い訳にしないデザイン」の作品を一同に展示をする「第二回産廃サミット」を開催します。被災した松島の杉も作品作りの材料として活用することになりました。
本トークイベントでは、がれき(震災廃棄物)である「松島の杉」と、規格から外れて捨てられる運命になった廃棄物を素材に、今後のモノ作りの可能性を考えていきます。また、パネルディスカッションでは、無印良品「くらしの良品研究所」を運営しコミュニケーションを通したモノづくりを実践している土谷貞雄氏を特別ゲストにお招きします。
出演者プロフィール
竹本佳嗣(コクヨファーニチャー株式会社 空間構築タスク課長) 1967年生まれ、1990年大阪芸術大学芸術学部建築学科卒業、ゼネコンで集合住宅の設計、薄肉床壁構造のスケルトン躯体システムを用いた集合住宅の商品化。2001年都市デザインシステム(現UDS)にてコーポラティブハウスの企画、ホテルClaskaの立上げを行なう。2008年より幾つかの商業施設の企画を行い、2010年コクヨファニチャー㈱入社。ヒカリエ8/、Creative Lounge MOVのプロジェクトリーダー。オフィスの枠にとらわれず、ビルの有効活用や活性化を企画している。 |
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中台澄之(株式会社ナカダイ 前橋支店支店長) 1972年生まれ。東京理科大学理学部卒業、証券会社勤務を経て、ナカダイに入社。ISO14001の認証取得や中古品オークションを行う市場の立ち上げなど、総合リサイクル業として事業を拡大。中間処理場を「モノが集まる場所」と捉え“リマーケティングビジネス”を開始し、これまでの「廃棄」を新しい価値の「生産」へと転換する21世紀型モノづくりの拠点 “モノ:ファクトリー”をオープン。新たなモノの流れと産業を構築するべく、様々な研修やイベントなどの企画、運営を行い、たくさんのデザイナーや建築家と協働している。 |
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土谷貞雄(無印良品くらしの良品研究所) 1960年東京生まれ、1984年日本大学理工学部建築学科卒業、1986年イタリアローマ大学へ留学、1990年帰国、ゼネコンや設計事務所で経験を積み、その後住宅の商品企画などを行う。 コンサルタントとして独立して活動した後、2004年良品計画へ入社、無印良品の家の事業の立ち上げを行い、全国展開を実現。 2008年独立、暮らしに関する研究とマーケティングに関して実践を行う。商品企画としてデベロッパーの仕事にも多く関わり、商品企画からプロモーションまで一貫して携わる。 |
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林千晶(株式会社ロフトワーク代表取締役) 1971年生、アラブ首長国育ち。ロフトワークの共同創業者、代表取締役。16,000人が登録する日本最大級のクリエイターコミュニティを核として、Web開発、コンテンツ制作、映像、広告プロモーションなど信頼性の高いクリエイティブサービスを提供。またクリエイターとのマスコラボレーションの基盤として、いち早くプロジェクトマネジメント(PMBOK)の知識体系を日本のクリエイティブ業界に導入。米国PMI認定PMP。米国NPOクリエイティブ・コモンズアジア責任者も務める。 |