私たち「渋谷真夜中の映画祭」実行委員会は、「映画で社会を変える」というテーマのもとに、映画業界の内外から集まった56名のチェンジ・メーカーからなるソーシャル・プロジェクトです。
「映画で社会を変える」という取り組みには様々なアプローチが考えられますが、「渋谷真夜中の映画祭」では、渋谷ヒカリエ8/COURTという魅力的な多目的スペースを駆使して、映像、音楽、トークセッション、シンポジウムなどあらゆる角度から〈映画〉の可能性を追求し、映画によって新しい社会を築くきっかけを模索していきます。今回は「渋谷真夜中の映画祭 ~第零夜~ 」と銘打った第一弾のイベントとなります。
第零夜のテーマは「インディペンデントな若手映像作家たち」。才能あふれるインディペンデント界の若き映像作家の秀作を上映し、真夜中のヒカリエに集まっていただいた皆さんに感動と共感をお届けします。インディペンデント映画に大手資本という後ろ盾はありませんが、その分、制約から解き放たれ、刺激に満ちたむき出しの作品があふれています。そこにはとてつもなく深い社会問題の提起や、想像を越えた芸術的な映像表現、タブーをものともしない強烈なメッセージがあります。そんなインディペンデントな映像作家たちによる真摯なメッセージに触れることは、きっと社会を変える第一歩となるでしょう。どんな作品を上映するかは、当日お集まりいただいたオーディエンスの皆様に決めていただきます。映画祭の主催者、もしくは映画館の館主になったつもりで、作品を見極めてください。
また、上述の若手映像作家の作品上映とセッションに先駆けて、『トレインスポッティング』を特別上映します。言うまでもなく若き映像作家であったダニー・ボイルの出世作です。過去、渋谷のミニシアターで圧倒的に若者から支持され社会的現象にまでなった本作は、今回のオープニングを飾るにふさわしい作品です。きっと若手映像作家、そして新しい社会を築いていくみなさんを祝福してくれるでしょう。
「渋谷真夜中の映画祭」ではクラウドファンディングプラットフォーム『motion gallery』とのコラボレーションにより、本映画祭で上映された優秀な映像作家の作品について、一般公開に向けた配給資金調達にも積極的に取り組んでいきます。
歴史は夜、つくられる。
「渋谷真夜中の映画祭」で、みなさんにお会いできることを楽しみにしています。