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01/COURT

CINEASTE 3.0デジタル時代の映像作家たち

映画監督:大畑創、内藤瑛亮/映画評論家:渡邊大輔  特別協力:渋谷ヒカリエ

会 期 2013年5月 8日(水)
時 間 19:00 - 21:30
開場時間 18:30
場 所 COURT
料 金 無料
定 員 100人
事前申込 不要

『CINEASTE 3.0』は、現在東京・大阪を中心に盛り上がりを見せている若手映画作家たちをフィーチャーし、渋谷ヒカリエ「8/」の特設スクリーンおよびUSTREAM、VIMEOなどのオンライン映像メディアを使用して行う多角的でソーシャルな定期上映イベントです。近年、国内外の映画業界を揺るがしている映画フォーマットのデジタル化は、映画史におけるトーキー、カラーに次ぐ第三の革命と言われ、フィ ルムの生産終了や相次ぐミニシアターの閉館などと共に連日メディアでも大きく取り上げられています。

 

この新たな変革の時代にあって、撮影機材の急速な進歩やインターネットメディア/SNSなどの台頭に順応しながら新しいスタイルの制作、発信を模索している若手監督たちに焦点を当て、その活動と作品を通して現代の映画作家(=シネアスト3.0)の姿に迫ります。

 
『CINEASTE 3.0』第3回のゲストは、昨年公開された『へんげ』がロングラン上映となり話題となった大畑創監督と、同じく昨年公開され各所で物議を醸した『先生を流 産させる会』の内藤瑛亮監督です。
会場での上映作品は共に最新作となる短編作品『救済』(内藤瑛亮監督)と『Trick or Treat』(大畑創監督)となります。
 
http://www.cineaste30.com/
 

■大畑創 / Ohata Hajime『へんげ』

映画美学校で映画制作を学ぶ。2008年には修了制作として監督した『大拳銃』が評判を呼び、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭、ぴあフィルムフェスティバルで審査員特別賞をダブル受賞。その後、『怪談新耳袋 百物語』(2010年 TV放映、DVD発売) の中の一篇『庭の木』にて商業デビュー。2011年には、映画『へんげ』で、衝撃的な結末を迎える内容が評判を呼び、日本のみならず海外映画祭などで上映される。さらに、シアターN渋谷にて、7週間にわたるロングランを果たした。2012年には人気漫画『ハカイジュウ』(秋田書店)のPVを、田口清隆監督と共同監督で製作。2013年の最新作は日活製作の短篇『Trick or Treat』。
 
■内藤瑛亮 / Naito Eisuke『先生を流産させる会』
1982年、愛知県出身。映画美学校フィクション・コース11期生修了。短篇『牛乳王子』(2008)が、スラムダンス映画祭2010をはじめ国内外の映画祭にて上映され、注目と話題を集めた。BS-TBS『怪談新耳袋 百物語』の一短篇「寺に預けられた理由」(2010)にて、TVドラマ作品を初めて演出。2011年、高橋洋監督『恐怖』のバイラルビデオを制作。長篇第1作となる『先生を流産させる会』(2011)は、カナザワ映画祭、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭オフシアター部門にて正式招待され、劇場公開が決定する前から、観客や著名人に絶賛される。ショートピース!仙台短篇映画祭の311企画『明日』にて短篇『廃棄少女』(2011)を出品。チッツの『メタル・ディスコ』を主題歌に据えた短篇『お兄ちゃんに近づくな、ブスども!』(2012)をMOOSIC LAB2012にて発表。今後の日本映画界を確実に牽引していく、新進の映画監督のひとりである。
 
■渡邉大輔 / Watanabe Daisuke
1982年生まれ。映画史研究者・批評家。現在、日本大学芸術学部非常勤講師。専攻は日本映画史・映画学。2005年に評論家デビュー。共著に『日本映画史叢書15 日本映画の誕生』(森話社)『見えない殺人カード』(講談社文庫)『ゼロ年代+の映画』(河出書房新社)『ソーシャル・ドキュメンタリー』『このショットを見よ』(以上、フィルムアート社)など多数。2012年に初の単著『イメージの進行形 ―ソーシャル時代の映画と映像文化』(人文書院)が刊行され、話題を呼んでいる。