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01/COURT

ボーカロイド・オペラから学ぶ ~オペラはいつも最先端~

渋谷慶一郎/湯山玲子

会 期 2013年5月12日(日)
時 間 14:00 - 16:00
場 所 COURT
料 金 入場無料
定 員 100名
事前申込
シブヤ大学Webサイト http://www.shibuya-univ.net/class/detail.php?id=876 より、お申込ください。
主 催 特定非営利活動法人シブヤ大学
オペラは、約400年前ルネサンス後期にイタリアで生まれた、
演劇、音楽、歌、舞台芸術で作り上げられる総合芸術音楽作品です。
 
オペラ専用の劇場ができ、王侯貴族や富裕層の社交場となり、
バレエとともに私たちとはちょっと縁遠い存在に思えるかもしれません。
 
しかし、オペラそのものは、その時代ならではの最先端の演出と技術により、
観客を別世界へ誘うエンターテイメントでもあります。
本授業では、 渋谷慶一郎さんと湯山玲子さんを先生にお迎えし、
そもそも「オペラ」って何?という超初心者向けのお話から、
近くBunkamuraオーチャードホールで開かれる、ボーカロイド・オペラ「THE END」において、
現代の先端を担うアーティストたちのコラボレーションから生まれる、
400年の時間を超えたオペラの世界をいっしょに学びましょう。
 
この作品は人間不在のオペラ、
つまり従来のオペラの中心となるオペラ歌手やオーケストラなどは一切登場せず、
初音ミクとボーカロイドによるアリアやレチタティーボ、
コンピュータによる音響、映像によって物語が展開していきます。
クラシックやオペラの殿堂オーチャードホールに10.2チャンネルのサラウンド音響と
1万ルーメンを超える高解像度プロジェクター7台を持ち込み、
「死とは何か?」「終わりとは何か?」といった伝統的なオペラでみられる悲劇の構造を
初音ミクを媒介にして現代に読み替えるという試みがなされています。
 
また、本作では初音ミクのために
ルイ・ヴィトンのアーティスティック・ディレクター、マーク・ジェイコブスと
彼のスタジオチームが衣裳提供していることにも注目したいです。
 
ちょっと、とっつきにくいと思っていたオペラも、ぐっと身近になりそうですね?

渋谷 慶一郎  音楽家/アーティスト

1973年生まれ、音楽家。東京藝術大学作曲科卒業。
2002年に音楽レーベルATAKを設立。国内外の先鋭的な電子音響作品をCDリリースするだ けではなく、デザイン、ネットワークテクノロジー、映像など多様なクリエーターを擁し、精力的な活動を展開。
2009年、初のピアノソロ・アルバム「ATAK015 for maria」を、2010年には「アワーミュージック 相対性理論+渋谷慶一郎」2012年にはオペラ「THE END」を発表。 
 

湯山 玲子  著述家 

著作に『女ひとり寿司』(幻冬舍文庫)、
『女装する女』(新潮新書)、『四十路越え』(ワニブックス等)、上野千鶴子との共著『快楽上等! 3.11以降を生きる』(幻冬舎)、近著に『ベルばら手帖 マンガの金字塔をオトナ読み』(マガジンハウス)他。
父君がクラシック作曲家、 湯山昭という環境に育ちつつも、ハマったのはクラブミュージックで、著書『クラブカルチャー!』(毎日新聞出版局)は、クラブ文化を都市や歴史風土の観点 から分析、論考を行った。坂本龍一との対談が雑誌『ゲーテ』で連載中。
日本大学藝術学部文芸学科非常勤講師