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01/COURT

「知の広場」としての図書館のあり方

講師:アントネッラ・アンニョリ、多木 陽介

会 期 2013年6月15日(土)
時 間 13:30 - 16:30
場 所 COURT
料 金 入場無料
定 員 100名
事前申込
シブヤ大学ホームページ (http://www.shibuya-univ.net/class/detail.php?id=884) より、要事前予約。
※抽選申込受付:5/27(月)~6/5(水)
※欠員先着受付:6/6(木)~6/13(木)
主 催 特定非営利活動法人シブヤ大学

アントネッラ・アンニョリさんは、図書館司書、図書館長として30年以上のキャリアを持ち、今ではフリーで新しい図書館のあり方を各地で伝導して歩くイタリア図書館界のエキスパート。

イタリアだけでなく、世界各国の図書館を巡り歩きながら、また多数の図書館の立ち上げに関わりながら彼女が考え、各地に広めつつある新しい図書館のあり方とは、彼女が「知の広場」と呼ぶ場所です。まさに広場のようにあらゆる人々が気軽に訪れることが出来、単に図書の貸し出しだけではない、多様な目的のために集う場所です。お年寄りが職員に助けられながら慣れないネットで年金や税金の手続きを済ますことが出来、ヨガや英語、生け花その他の講習を受け、誰もが自分と社会的、人種的、政治的に異なる人々と触れ合い、討論し合い、結婚式やお誕生会などのイベントまで引き受けてくれる場所。そんな「知の広場」たる図書館の特長と、それが地域社会にとって果たす役割と意義をアンニョリさんに語って頂きます。

当日は、アンニョリさんの友人でシブヤ大学でも二度ほど授業の経験のある演出家でアーティストの多木陽介さんに通訳兼司会をお願いします。

アントネッラ・アンニョリ

1952年生。1977年ヴェネツィア〈スピネア〉図書館を開館、2000年まで館長。2001-2008年、ペーザロ〈サン・ジョヴァンニ〉図書館長。2011年からボローニャ市図書館協議会理事。公共空間の環境作りから公共サービス、司書教育に関するアドバイザーとして、ボローニャ〈サラ・ボルサ〉、フィレンツェ〈オブラーテ〉、ピサ、など、数多くの図書館と協働。著書に『子どものための図書館』(ビブリオグラフィカ、1999年)、『知の広場』(ラテルツァ、2009年/邦訳みすず書房)、『拝啓、市長さま』(ビブリオグラフィカ、2012年)

 

多木 陽介

早稲田大学文学研究科(演劇専攻)在籍中の1988年に渡伊。現在ローマ在住。演劇活動の他、現在写真を中心にした展覧会を各地で展開。スタジオ及び模型のビデオ撮影をきっかけに、カスティリオーニスタジオに2004年より通い始めそのまま研究に至り、アクシスでの連載の後、『アキッレ・カスティリオーニ - 自由の探求としてのデザイン - 』を昨年12月に上梓。現在は多様な分野で未来を考えた持続可能な作業を進める人々を扱った 『優しき生の耕人たち』(アクシス誌)を連載。また、『カルヴィーノの眼』(マルコ・ベルポリーティ著)、『プリーモ・レーヴィは語る』(プリーモ・レーヴィ著)、『七つの大罪と新しい悪徳』(ウンベルト・ガリンベルティ著)など(いずれも青土社刊)の翻訳書もある。