シブヤ経済新聞では、読者の皆さまと直接コミュニケーションが図れるリアルな場として、新しい情報発信基地「渋谷ヒカリエ」を拠点にシリーズイベント「シブヤ経済新聞文化センター」を定期的に開催しています。
今回のテーマは「小商い」。小商いとは、家族経営の商店や町工場など、ヒューマン・スケールの仕事を意味しています。決して「小さなビジネス」という意味ではありません。グローバル化する社会の中で、経済成長や利潤ばかりを追求し人間が人間らしく暮らせなくなっているのではないか。そのヒントが仕事の原点である「小商い」に見いだせるのではないか――。
2025年の未来の仕事を生々しく予見した「ワークシフト」(リンダ・グラットン著)がベストセーラーとなり、日本国内でもBRUTUSで「新しい仕事と、僕らの未来」や、WIREDで「未来の会社-これからの働くを考える」、SPECTATORで「小商い」を特集するなど、最近「はたらく」をテーマとした企画が続々と組まれています。未来の仕事や自分の生き方に対する関心が高まっていることの表れかもしれません。
そこで、今回は「小商い」をテーマに、これからのワークスタイルの在り方や生き方について考えてみたいと思います。ゲストは、4月に「小商い」特集を組んだばかりのカルチャー誌「SPECTATOR(スペクテイター)」から青野利光編集長と特集を担当した赤田祐一のお2人と、渋谷の出版社兼書店「SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS(シブヤパブリッシングブックセラーズ)」の元店長で、昨年から移動式本屋「BOOK TRUCK(ブックトラック)」を始めた三田修平さんをお迎えします。
スペクテイター編集部のお2人には、今回の特集号を組むそもそもの経緯から、昨年東京から長野にスペクテイター編集部を引っ越し、「ワークスタイル」がどう変わったか…。三田さんには固定店舗ではなく、移動式本屋の独立を選んだ理由や資金繰りまで、「BOOK TRUCK」の1年間の活動を振り返りながら「小商い」の実践編を学んでみたいと思います。
イベント冒頭では、シブヤ経済新聞の最近のニュースを西編集長が紹介する「シブ経アップデート」コーナーもあります。会社帰りに、学校帰りに、気軽にお立ち寄りください!