2020年夏季オリンピックが東京に決まったその瞬間、未来の自分の姿を思い浮かべた人も多いでしょう。世界40億人がメディアを通じて視聴するといわれるオリンピックは、間違いなく世界最大級のスポーツイベントであり、世界の注目が一気に“TOKYO”へ集まるのが、2020年の夏です。
テレビなどマスメディアを通じて、国民が一体となり盛り上がるオリンピック。「1964年、あの“東京オリンピック”をもう一度!」と願う上の世代も多いかもしれません。しかし、インターネットにより情報環境が様変わりし、テクノロジーが劇的に進化を続ける中、僕たちはありきたりの「東京2020」をむかえて本当によいのでしょうか?
“vol.2”となる「Hikarie +PLANETS 渋谷セカンドステージ」に迎えたのは、とにかく言いたいことがあるゲストばかり。著書『五体不満足』をあげずとも誰もが顔を思い浮かべるだろう作家の乙武洋匡さんは、オリンピックとパラリンピックの在り方そのものについて意見があります。ウルトラテクノロジスト集団チームラボを率いる猪子寿之さんは、IT・インターネット以後の姿を思い描きます。起業家であり、最近は東京都知事選挙に立候補するなど活動家としても活躍する家入一真さんは、せっかく“TOKYO”に注目が集まるそのときに、世界に見せたいものがあると言います。そして、最新号の『PLANETS vol.9』では2020年の東京、オリンピック・パラリンピックを特集予定のPLANETS編集長・宇野常寛の4人。司会にはvol.1に引き続き、元NHKアナウンサーでジャーナリストの堀潤さんを迎えました。
2020年に東京はどうなっているのでしょうか? 開会式はどうなるのでしょうか? せっかく訪れてくれた外国人ゲストに“TOKYO”の何を知ってもらえばいいのでしょうか?
僕たちならば「東京2020」をこうつくります!ーーこれならばワクワクできる、もう一つのビッグプロジェクトについて語り合うイベントです。
プロフィール
乙武洋匡(おとたけ・ひろただ)
1976年、東京都生まれ。先天性四肢欠損。幼少時より電動車椅子にて生活。早稲田大学政治経済学部卒業。大学在学時に上梓した『五体不満足』が500万部を超すベストセラーに。3年間の小学校教員を経験した後、2013年2月に東京都教育委員就任。地域との結びつきを重視する「まちの保育園」運営にも携わる。2児の父。
猪子寿之(いのこ・としゆき)
1977年生。チームラボ代表。チームラボはエンジニア、デザイナー、建築家、CGアニメーター、数学者など様々なスペシャリストから構成されるウルトラテクノロジスト集団。テクノロジー・アート・デザインの境界線を曖昧にしながら、WEBからインスタレーション、ビデオアート、ロボットなど、メディアを超えて活動中。
家入一真(いえいり・かずま)
1978年生まれ。福岡県出身。株式会社ハイパーインターネッツ取締役。BASE株式会社共同創業取締役。カフェプロデュース・運営partycompany Inc.代表取締役。スタートアップベンチャー投資partyfactory Inc.代表取締役、モノづくり集団Liverty代表など、さまざまな業種のベンチャー企業に参画している。2014年、東京都知事選出馬。主な著書に『こんな僕でも社長になれた』(ワニブックス、2007)、『もっと自由に働きたい』(ディスカヴァー•トゥエンティワン、2012)など。
宇野常寛(うの・つねひろ)
1978年、青森県生まれ。評論家として活動する傍ら、文化批評誌『PLANETS』を発行。主な著書に『ゼロ年代の想像力』(早川書房)、『リトル・ピープルの時代』(幻冬舎)、『日本文化の論点』(筑摩書房)、ほか多数。
堀潤(ほり・じゅん)
ジャーナリスト、NPO法人8bitNews(エイトビットニュース)代表。立教大学文学部卒業後、2001年アナウンサーとしてNHK入局。「ニュースウォッチ9」「Bizスポ」など報道番組を担当した後、2013年4月に退局。投稿型ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、パブリックアクセスの実現・オープンジャーナリズムの実践を目指している。