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01/COURT

恐怖のホスピタリティお化け屋敷の“枠"を超える

会 期 2015年1月23日(金)
時 間 19:00 - 21:00
場 所 COURT
料 金 300円
定 員 60名
事前申込
以下のURLより事前申し込み
http://www.shibuya-univ.net/classes/detail/1049/
主 催 NPO法人シブヤ大学
お化け屋敷に入るや否や、出口まで連れて行くよう赤ん坊を託される。
本物の廃屋に、靴を脱いで上がる。
人か人形かわからない女性の髪を櫛で梳かさないと出られない。
 
、、想像するだけで、怖くて無理です。
 
そんな、想定の斜め上をいくお化け屋敷を20年以上に渡ってプロデュースしてきたのが
五味弘文さん、今回のまちの先生です。
 
「どうしたらもっと驚かせることができるだろう?」と、これまでになかった切り口で、
かつ、仕掛けておしまいではなく、現場に張り付いてお客さんの反応を丁寧に観察し、
膨大な数の高速トライ&エラーを重ねてきた五味さんの恐怖演出は、もはや「おもてなし」の域。
 
五味さんの登場によって、お化け屋敷のつくり方はガラッと変わりました。
昔のお化け屋敷だって、ある種、完成されたアトラクションだったと思うんです。
ただ、「こうすれば完成」と思われていたものには、実はもっと先があった。
、、これって、いろんな事に当てはまるんじゃないかなって。
 
五味さんがお化け屋敷をアップデートしたように、
世の中にはアップデートできる何かが、きっとまだまだあるはず。
(インターネットの恩恵で、いろんな企てを仕掛けやすくなってきている今だからこそ!)
 
なんてことを頭の片隅に置きながら、恐怖のホスピタリティを享受してみましょう。
 
 
 
【授業の流れ】
 
 ・お化け屋敷の23年間
  - 日本のお化け屋敷の歴史
  - 五味さんがこれまで作ってきたお化け屋敷の紹介
  - 変化を生み出した3つのコンセプト
  - 「展示型」から「劇場型」へ
  - 「怖い」ではなく「怖くて楽しい」
  - 既存のエンターテインメントを新しく変えていく
 
 ・お化け屋敷とはどういうエンターテインメントなのか?
  - なぜ怖いことを積極的に体験しようとするのか
  - お化け屋敷に欠かすことのできない唯一の条件
  - 恐怖を快楽に変えるメカニズム
  - 想像力の暴走
 
 ・恐怖でもてなすということ
  - 恐怖を使って楽しさを得るという特殊性
  - 他人同士で行うごっこ遊び
  - ミッションに伴うストレス
  - 入場者の複雑な心理
  - 入場者の心理に対して何を仕掛けていくか?
  - 恐怖演出とホスピタリティ
 

五味 弘文

お化け屋敷プロデューサー
1992年、後楽園ゆうえんち(現 東京ドームシティ アトラクションズ)において、『麿赤児のパノラマ怪奇館』を手がけ、以降、大人が楽しめるエンターテインメントを目指して20年以上お化け屋敷を制作している。
1996年、赤ん坊を抱いて歩くお化け屋敷『パノラマ怪奇館〜赤ん坊地獄』において、ストーリーにお客様を参加させて、登場人物のように役割を担わせる方法を生み出す。この時から、「キャスト」「ストーリー」「役割」という三つの大きな特徴を確立する。
代表作に、手錠に繋がれて歩く『LOVE CHAIN〜恐怖の鎖地獄』、本物の廃屋を移築して作り上げた『東京近郊A市〜呪われた家』、幽霊の髪の毛を梳かして来なくてはならない『恐怖の黒髪屋敷』、靴を脱いで体験する『足刈りの家』、死体と指切りをしてくる『ゆびきりの家』などがある。
著書に、『人はなぜ恐怖するのか?』、『お化け屋敷になぜ人は並ぶのか〜「恐怖」で集客するビジネスの企画発想』、小説『憑き歯〜密七号の家』がある。