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01/COURT

〈時代QUEST〉被災地デイズ復興のジレンマな分岐点

会 期 2015年3月15日(日)
時 間 13:00 - 15:30
場 所 COURT
料 金 入場無料
定 員 60名
事前申込
シブヤ大学公式サイトにて事前申し込み
http://www.shibuya-univ.net/classes/detail/1063/
主 催 NPO法人シブヤ大学
あの「3.11」から、早4年が経とうとしています。
今年の1月には、阪神・淡路大震災20周年を迎えましたが、メディアでは「本当に復興したと言えるのか?」と、さまざまな課題が挙げられていました。20年の月日を経てもなお解決できないことが、被災地にはあるのです。
 
「地震が来たら机の下に隠れる」「グラッときたら火を止める」など、日本人のほとんどがこれらの防災知識を共有できているということは、世界の国々と比べても珍しいことです。けれど、改めて考えてみると、私たちが知っていることは地震発生からわずか「数分間」のことだけで、「その後」のことをほとんど知りません。「地震の怖さ」を知ってはいても、「本当の被災生活」のことはあまり知らないのではないでしょうか。
 
「正解のない問いを考える」をコンセプトに始まった、シブヤ大学×GENERATION TIMESコラボ企画による連続シリーズ講座『時代QUEST』。今回は、災害編として「復興における正解のない問い」をテーマに、2部構成で授業を行います。
 
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【︎第1部 グループワーク】
第1部は、さまざまな災害時に発生するジレンマをロールプレイング形式で行うグループディスカッションです。「あなたがもし、避難所でリーダーに任命されたら?」「あなたがもし、テレビで災害を報道する立場だったら?」など、“自分以外の誰か”になりきることで、被災地を多様な視点で捉えていきます。
 
【︎第2部 レクチャー】
第2部は、さまざまな問いに対する解説を行うレクチャーパートです。「実際に人々はどのような行動をとったのか」などの事例を紹介し、今後の防災について洞察を深めていきます。
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あの日、何度も耳にした「想定外」という言葉。それに対抗できる唯一の方法は、知識ではなく「想像力」です。その想像力を喚起する源泉こそが「問い」。ぜひ、来るべき次の災害に備えて、みなさん自身が想像したことのなかった問いを考えに来てみませんか?
 
 
参考図書:『被災地デイズ』(弘文堂)

矢守 克也

京都大学防災研究所教授。1988年 大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(人間科学)。専門は社会心理学、防災心理学。主な著書は『巨大災害のリスク・コミュニケーション』(ミネルヴァ書房)、『アクションリサーチ』(新曜社)、『防災人間科学』(東京大学出版会)、『増補版〈生活防災〉のすすめ』(ナカニシヤ出版)など。『被災地デイズ』(弘文堂)の編著者でもある。

 

伊藤 剛

ASOBOT 代表/シブヤ大学 理事。2001年にクリエイティブ会社『ASOBOT』を設立。「伝えたいコトを伝わるカタチに」をコンセプトに、さまざまなコミュニケーション分野の企画制作を行う。また、ジャーナル・タブロイド誌『GENERATION TIMES 』の編集長も務め、2014年には書籍『被災地デイズ』(弘文堂)の企画・編集を行う。