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01/COURT

都市想像会議第一回「マイノリティ×都市」

会 期 2015年6月 1日(月)
時 間 18:30 - 20:30
場 所 COURT
料 金 入場無料
定 員 80名
事前申込
シブヤ大学公式ウェブサイトにて申込受付
http://www.shibuya-univ.net/classes/detail/1080/
主 催 NPO法人シブヤ大学
「都市」を想像し続ける力がいま必要だ。
近代社会が成熟したいま、新しい社会は新しい都市に宿るのではないでしょうか。
新機軸(イノベーション)を生むには、想像力(イジネーション)と創造力(インベンション)がなければなりません。さまざまな課題が顕在化している現在、これまで分断されてきたジャンルを横断し、課題を直視しながらも未来を見据える、都市への想像力が最も必要なのではないでしょうか。
 
「都市想像会議」は、近代によって分断化された神経系をつなぎあわせ、新たな都市を育む試みです。
都市を分母にさまざまな課題を俎上に載せて、未来を想像しながら議論することで、都市へのリテラシーを育み、新しい価値観を共有しつつ、これからの都市ヴィジョンを提言することを目指しています。
特に、都市とこれまで分断されて議論されがちだった福祉、介護、交通、まちなみ、起業、公共、土木などさまざまな課題を新たな神経系としてつなぎなおし、これから私たちが都市をデザインしていくための議論を積み重ねていくことで、イノベーションが生まれる都市づくりへのアイデアを蓄積し、未来につながる指針を探っていきたいと考えています。
 
第一回のテーマは「マイノリティ×都市」。
渋谷区で同性パートナシップ条例が施行されたことをきっかけにして、さまざまなマイノリティを包含できる都市づくりについて、会議を行います。
壇上では登壇者が会議を行い、参加者はその会議に対して、気づいたこと、思ったことを会議中に意見参加できるような仕組みにしたいと考えています。
この会議でみなさんも都市に対する想像力を広げ、都市について考えてみませんか。
 
ファシリテーター:左京泰明(シブヤ大学 学長)、紫牟田伸子(プロジェクトエディター)
 
今後の「都市想像会議」は下記の日時での開催を予定しています。
第2回「祭り×都市」(9月予定)
第3回「才能×都市」(12月予定)
 

池山 世津子

渋谷区子ども総合支援センター長。1949年東京生まれ。共立女子短期大学、東洋大学大学院福祉社会デザイン研究科修士課程卒。東京都職員として心身障害者福祉、渋谷区区役所で福祉、保健、教育を担当するかたわら、2005~09年東洋大学大学院にて発達障害者への支援についての研究を行う。2014年4月に設立された「子ども総合支援センター」長として、特に関わり方が難しい子どもとその家族の支援を通じて、「誰もが住みやすいまち・渋谷」を目指している。


小林 幸一郎

1968年東京生まれ。大学卒業後、旅行会社、アウトドア衣料品販売会社などを経て、33歳で独立。16歳(高校2年)でフリークライミングと出会う。それまで全く運動をしていなかったが、さまざまな環境の変化の中でもこのスポーツを止めたことはなかった。28歳のときに眼病が発覚、将来失明するという診断に失意の日々も送るが、その後さまざまな出会いから現在の活動を開始。第一回障害者クライミング世界選手権、視覚障害男子の部優勝。視覚障害者へのフリークライミング普及活動を行う「NPO法人モンキーマジック」代表理事。
・パラクライミングカップ(ロシア)2006 視覚障害クラス優勝
・イタリア世界選手権2011  B2クラス優勝
・視覚障害者クライミング日本選手権 2位

■NPO法人 モンキーマジックについて
2005年8月NPO法人認証設立。スクールやイベントを通じ、視覚障害者を主な対象としたフリークライミングの普及活動を行う。様々な交流を生み出し障害者理解やその自立支援の実現を目指しています。


杉山 文野

トランスジェンダー。NPO法人ハートをつなごう学校 代表。Tokyo Rainbow Week 2013 代表。1981年、東京都新宿区生まれ。フェンシング元女子日本代表。早稲田大学大学院にてセクシュアリティを中心に研究した後、その研究内容と性同一性障がいである自身の体験を織り交ぜた『ダブルハッピネス』を講談社より出版。韓国語翻訳やコミック化されるなど話題を呼んだ。卒業後、2年間のバックパッカー生活で世界約50カ国+南極を巡り、現地で様々な社会問題と向き合う。帰国後、一般企業に3年ほど勤め、現在は自ら飲食店を経営するかたわら、各地での講演やNHKの番組でMCなども勤める。


山崎 亮

studio-L代表。東北芸術工科大学教授(コミュニティデザイン学科長)。慶応義塾大学特別招聘教授。
1973年愛知県生まれ。大阪府立大学大学院および東京大学大学院修了。博士(工学)。建築・ランドスケープ設計事務所を経て、2005年にstudio-Lを設立。地域の課題を地域に住む人たちが解決するためのコミュニティデザインに携わる。まちづくりのワークショップ、住民参加型の総合計画づくり、市民参加型のパークマネジメントなどに関するプロジェクトが多い。「海士町総合振興計画」「studio-L伊賀事務所」「しまのわ2014」でグッドデザイン賞、「親子健康手帳」でキッズデザイン賞などを受賞。
著書に『コミュニティデザイン』(学芸出版社:不動産協会賞受賞)『コミュニティデザインの時代』(中公新書)『ソーシャルデザイン・アトラス』(鹿島出版会)『まちの幸福論』(NHK出版)などがある。


左京 泰明

NPO法人シブヤ大学 学長。1979年、福岡県出身。早稲田大学卒業後、住友商事株式会社に入社。2005年に退社後、特定非営利活動法人グリーンバードを経て、2006年9月、特定非営利活動法人シブヤ大学を設立、現在に至る。著書に『シブヤ大学の教科書』(シブヤ大学=編 講談社)、『働かないひと。』(弘文堂)がある。


紫牟田 伸子

編集家/プロジェクトエディター/デザインプロデュサー。美術出版社『デザインの現場』『BT/美術手帖』副編集長、日本デザインセンタープロデュース室チーフ・プロデューサーを経て、2011年より個人事務所を設立。「ものごとの編集」を軸に企業や社会・地域に適切に作用するデザインを目指し、企業や地域の商品開発、ブランディング、コミュニケーション戦略などに携わる。地域に関わる主な仕事に「おいしいキッチンプロジェクト」(福井市)、「しこく編集学校」(四国経済産業局)、「漆の家」(香川県)など。 主な共著に『カラー版:日本デザイン史』(2003)、『ワークショップ:偶然をデザインする技術』(2006)、『シビックプライド:都市のコミュニケーションをデザインする』(2008)、『クリエイティブ・コミュニティ・デザイン(2012)など。