第9回目のテーマは「子どもの遊び場」です。
子どもは遊んで育っていきます。昔の子どもたちにとっては、路地や空き地も遊び場で、自分たちで遊びを考え出して遊んでいました。でも近年、子どもたちが外で伸び伸び遊ぶ風景は少なくなってきました。「遊ぶ力」を伸ばしていくために、社会の中で、「遊び場づくり」を考えていく必要があります。
そんな状況から生まれた「プレイパーク」は、子どもたちの「冒険遊び場」です。一般的なブランコやシーソーのような遊具のある公園ではなく、子どもたち自身の主体的な遊びを支える場です。日本では1975年頃からこの考え方が広がり、徐々に地域の特色を生かしたプレイパークがあちこちで生まれています。渋谷区では住民の人たちが自主的に組織した「渋谷の遊び場を考える会」が運営する常設のプレイパーク「渋谷区はるのおがわプレーパーク」が2004年に誕生しました。
また、イビリスでは地域で身近な公共空間を遊び場として開放する「Playday」が1987年から始まり、遊ぶことの大切さをさまざまな人々が楽しみながら身近に感じて考える日ととらえられているそうです。東京では、一般社団法人TOKYO PLAYが「とうきょうご近所みちあそび」や「とうきょうプレイデー」を展開しています。
今回の都市想像会議では、子どもの遊び場をどう考え、どうつくり、どう広げていったらいいのかを、「渋谷の遊び場を考える会」と「一般社団法人TOKYO PLAY」のメンバーを迎えてディスカッションします。