都市想像会議も11回目になりました。11回目のテーマは「ネイチャー」です。
自然の中で暮らすということはとても心和むことなのに、都会では自然がどんどん減っていきます。戸建住宅にも庭が少なくなり、公共空間の緑は行政が管理していたりします。TV番組「ザ!鉄腕!ダッシュ!」では、TOKIOが新宿区のビルで屋上菜園をつくる「新宿ダッシュ」という企画が進行しています。明治神宮の森は、100年後を想定してつくられたそうです。果たして、都会の中の緑と私たちはどうつきあい、どんな都市の未来を描いていったらいいのでしょうか。
ゲストに「タクティカル・アーバニズム」の一環としての「ゲリラ・ガーデニング」を提唱する石川初さんと、松本市で緑とまちの関わりに携わる倉澤聡氏を迎え、都会の植物や生物、つまり都会のネイチャーと私たちの暮らし方とのこれからの関わりについて議論します。
■登壇者
石川 初(慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科/環境情報学部教授)
倉澤 聡(都市計画家)
■ファシリテーター
左京泰明(シブヤ大学学長)
紫牟田伸子(編集家/プロジェクトエディター/デザインプロデューサー)
「都市想像会議」とは?
新機軸(イノベーション)を生むには、想像力(イマジネーション)と創造(インベンション)が必要です。人口減少や高齢化などの課題を抱える日本の都市の未来像を想像し、日本ならではの都市文化を世界に発信できる都市づくりを市民主体で考える場が「都市想像会議」です。
分断されてきた福祉や介護、交通、まちなみ、暮らし、企業・起業などを横断的に議論し、知見をつなぎあわせ、都市に対するリテラシーを育み、都市の神経系をつなぎなおして新しい価値と実践を行うことを目指し、2015年6月1日以来、「マイノリティ」「祭り」「才能」「図書館」「社会的企業」「10代」「観光」「法律」「子どもの遊び」と都市を多様なテーマで切り取りつつ、これからの社会の在り方を見定めたいと思っている人々とともに、公開会議を行っています。