「LONG LIFE DESIGN 1」展に関連し、キュレーター ナガオカ ケンメイとゲストを招いたトークショーを開催します。
d47 MUSEUM 第23回企画展 「LONG LIFE DESIGN 1」展 に関連し、本展キュレーター・ナガオカケンメイとゲストを招いたトークショーを開催します。展覧会に込めた「これからのデザインに必要なこと」を始め、各ゲストとのトークを通してより深く「ロングライフデザイン」を紐解くトークショーです。1月12日はグッドデザイン賞を主催する「公益財団法人日本デザイン振興会」の矢島進二さん、27日は京都の老舗茶筒店「開化堂」の六代目八木隆裕さんをゲストにお招きします。
1月27日 TALK 2 「“らしさ”の継承とは」
2019年1月27日(日)17:30-19:00
ゲスト:八木隆裕(株式会社開化堂 代表取締役社長)
明治八年創業、日本で一番古い歴史をもつ手づくり茶筒老舗メーカー「開化堂」。銅や真鍮などを塗装せず、生地物を活かした缶は手のひらで撫でるように使うと、「手擦れ」によって使えば使うほどまろやかなツヤが出て手触りも良くなり、「経年変化」を楽しむ商品の代名詞的な存在になっています。その開化堂の六代目八木隆裕さんをお招きし、「伝統工芸の継承と進化」のお話を通して、長くつづくこと、工芸とデザインを考えます。
大量生産の時代が終わり、待って買う時代。そんな今、代表を務める隆裕さんは、新たな販売方法や商品開発などを通して、次世代へとつづくものづくりに取り組んでいます。開けた瞬間の気持ち良さや、閉まる時に蓋の重さで自ずと閉まっていく精密な手作業に現れる「開化堂らしさ」をどのように守っているのか。「開化堂らしいものづくりを伝えるには?」「変えること、変えないこととは?」「工芸とデザインに境目があるのか?」などを通して、その土地らしいロングライフデザインを学びます。
■登壇者■
八木隆裕/株式会社開化堂 代表取締役社長
1974年生まれ。1997年京都産業大学 外国語学部 英米語学科卒、同年 アミタ株式会社 入社。2000年開化堂に入社し、創業当時より作り続けてきたお茶筒の技術習得に励む傍ら、BtoBからBtoCへと客層を変え、また国内外の市場へと積極的に展開。2012年より京都の伝統工芸を担う同世代の若手後継者によるプロジェクト「GO ON」を結成し、国内外で伝統工芸を広める活動を行う。2014年 ロンドンVictoria&Albert museumのパーマネントコレクション選出。2015年 パリ装飾美術館、コペンハーゲン デザインミュージアム等のパーマネントコレクション選出。2018年、京都精華大学 伝統産業イノベーションセンター 特別協同研究員就任。
ナガオカケンメイ/デザイン活動家・京都造形芸術大学教授・武蔵野美術大学客員教授
すでに世の中に生まれたロングライフデザインから、これからのデザインの在り方を探る活動のベースとして、47の都道府県にデザインの道の駅「D&DEPARTMENT」を作り、地域と対話し、「らしさ」の整理、提案、運用をおこなっている。'09年より旅行文化誌『d design travel』を刊行。'12年より東京渋谷ヒカリエ8/にて47都道府県の「らしさ」を常設展示する、日本初の地域デザインミュージアム「d47 MUSEUM」を発案、運営。'13年毎日デザイン賞受賞。
www.nagaokakenmei.com