世界的タップダンサー熊谷和徳さんよる「タップダンスとは何か」を紐解く勉強会。当日はライブパフォーマンスも!
長く続く「もの」や「こと」をわかりやすく学ぶ勉強会「d SCHOOL」。これまでにオーケストラや能、サンタクロースなど、知っているようでその本質は意外に知らない、様々なテーマで開催をしてきました。
そして今回のテーマは「タップダンス」です。世界を舞台に活躍するタップダンサー熊谷和徳さんが先生です。タップダンスは誰もが一度はテレビや映画で見たことがあるかもしれません。ですがその歴史や発祥、表現方法など知らないことだらけ。ナガオカケンメイが聞き手となって、わかりやすく「タップとは何か」を紐解きます。そして後半は目の前でのライブステージ。魂を揺さぶる熊谷さんのタップを感じます。
この勉強会は2019年11月にD&DEPARTMENT TOYAMAで開催しました。タップダンスを初めて生で見た方も多く参加され、たくさんの学びと感動をいただきました。「いつか東京でも開催できてたらいいですね」と話していたことが、ついに今回、実現することになりました。
■聞き手 ナガオカケンメイより開催にあたって
人は何の道具も持たずに「自分」を表現出来るだろうか、と、考えたことがあります。例えば、パソコンやスマホがなくても自分がやっていることを伝えられるのか、とか。
カズさんのタップは、知識や前提がなくても感動してしまう。まず、笑顔で本当に嬉しそうにダンスしている。そして、全力でなにかを表現している。太鼓のような打楽器独特の太古の鼓動。何か自分の中のDNAに反応して、ドキドキする。これは実際に体験しないとわからない。素晴らしいテクニック、表現もあるけれど、心を揺さぶってもらえる。そんな気持ちになる。本当になる。
カズさんとの出逢いは音楽家のオノセイゲンさんと会食した際に居合わせた感じのほぼ偶然。物静かでとてもやらわかい雰囲気の人。そんなカズさんのステージとのギャップは、実はあるようでないと思う。生き方がシンプルなんだと思う。ステージのカズさんの秘めた情熱も、必然の表現も、カズさんらしく無駄がないように思う。
カズさんのタップダンスを初めてみると、きっと、まずはタップダンスのイメージが大きく変わると思う。それが情熱的かつ繊細な表現であることを改めて感じると思う。
最後に、世界で観るべきダンサー25人に選ばれたカズさんのタップ。見た人は、間違いなく幸せな気持ちになる。「この気持ちはなんだろう」と、きっと思う。僕が感じたように。
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熊谷和徳「Voice ヴォイス」
D&DEPARTMENTとBunkamuraオーチャードホールが協力し、実現した今回の「d SCHOOL わかりやすいタップダンス」は5月28日(土)オーチャードホール公演の関連イベントとして開催するものです。d SCHOOL当日は、「VOICE ヴォイス」の公演チケットを会場で特別販売いたします。
>> 熊谷和徳「Voice ヴォイス」 特集HPは
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熊谷和徳
タップダンサー
15歳でタップをはじめ19歳で渡米。'06年には米ダンスマガジン誌より『世界で観るべきダンサー25人』、'16年にはNYにてBessie Awardを受賞。また'19年版 ニューズウィーク誌が発表した『世界が尊敬する日本人100人』にも選出される。NYと日本を2大拠点とし世界各地に活動の場を広げ、ダンスの分野に限らず音楽シーンにおいて上原ひろみ、日野皓正、Omar Sosa等と革命的セッションを提示。独自の唯一無二のアートは日々進化し、新たなタップダンスの未来を創造している。東京2020オリンピック開会式において出演、振付、作曲を行なった。
ナガオカケンメイ
アドデザイン活動家・D&DEPARTMENTディレクター
その土地に長く続くもの、ことを紹介するストア「D&DEPARTMENT」、常に47都道府県をテーマとする日本物産MUSEUM「d47MUSEUM」、その土地らしさを持つ場所を2ヶ月住んで取材していく文化観光誌「d design travel」など、すでに世の中に生まれ、長く愛されているものを「デザイン」と位置づけていく活動を展開。’13年毎日デザイン賞受賞。毎週火曜夜にメールマガジン「ナガオカケンメイのメール」 配信中。