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森岡書店 渋谷ヒカリエ店 ソール・ライター日本関係蔵書展 

会 期 2023年7月 8日(土) - 2023年7月23日(日)
時 間 12:00 - 20:00 ※最終日・トークイベント開催日は18:00まで
場 所 COURT
料 金 入場無料(トークイベントは別途有料・事前予約制)
事前申込 不要
主 催 株式会社森岡書店、東急株式会社

83歳にして衝撃の世界デビューを飾った写真家ソール・ライター。彼が遺した日本関係の蔵書を通じ、どれほど日本文化に心を寄せていたかを知る展示会です。

森岡書店は、同時期に、渋谷ヒカリエ9F ヒカリエホール ホールAで開催される展覧会「ソール・ライターの原点 ニューヨークの色」の関連企画の一環で渋谷ヒカリエ店として、ソール・ライターが所有していた日本関係の書籍を展示します。これらの蔵書は、ニューヨークのソール・ライター財団が管理しており、 今回、特別に出展の許可を得ることができました。蔵書を通して、ソール・ライターが、どれほど日本の文化に心を寄せていたかを知る機会にしたいと考えています。また、それにあわせて、ソール・ライター財団公認のニュープリント、井津由美子の写真、平松麻の絵画、小川紗季の和菓子を会場内で展示販売いたします。
 
 
森岡書店 |
「一冊の本を売る書店」がテーマの書店です。一冊の本から派生する展覧会を行いながらその本を販売しています。他に類例のない形態が評価され、2022年、ロンドンのCourier社が刊行した『The World’s Best Shops』に選出されました。店舗は銀座の1929年築のビル内にあります。
 
 
井津由美子×写真×ソール・ライター
井津由美子は、ソール・ライターと生前から親交がありました。NY・イーストヴィレッジのライターのアトリエを、他界した3週間後からフィルムにおさめ、以後、2019年まで断続的に撮影を続けました。彼が最も愛した場所のイメージ。今回は、そのなかから初公開を含め、これまであまり発表する機会のなかったモノクロプリントを展示販売いたします。
 
平松麻×絵画×ソール・ライター
平松麻は、今秋に、生誕100年を記念してThames & Hudson社から出版予定のソール・ライターのカタログレゾネ的書籍のため、彼の絵画について、すでに6000字に及ぶ論考を脱稿しています。その経験から得た見解をふまえ、また、蔵書の意図を解釈しつつ描いた絵画を展示販売いたします。そのなかには、この5月にNYの彼のアトリエに赴き、そこで描いた新作も含まれます。
 
小川紗季×和菓子×ソール・ライター
小川紗季は、ソール・ライターが所有していた『How to Wrap Five Eggs: Traditional Japanese Packaging』に着目しました。「この本を開いたとき、こんな風に包まれた日本の菓子に想いを馳せたかもしれない」という観点から、彼が愛した珈琲を練り込んだオリジナルの「珈琲どら焼き」を開発し、それを「竹皮」に包んで数量限定販売いたします。
 
公式ホームページ
 
主催:株式会社森岡書店、東急株式会社  
協力:ソール・ライター財団、東急電鉄
企画協力:コンタクト、Bunkamura  
会場構成:関根真理(関根真理一級建築士事務所)
グラフィックデザイン:橋詰冬樹+橋詰ひとみ(TOR DESIGN)
家具協力:佐々木啓輔(佐々木家具造形研究所)  
制作進行:柳澤智子(柳に風)+清水洋平(清水屋商店)

EVENT

関連トークイベント
 
7.9[SUN]19:00─
ソール・ライターのアトリエについて
井津由美子(写真家)×森岡督行(森岡書店代表)
井津さんの写真に写っているソールの愛蔵品ついてのエピソードを中心に、ソールが好きな音楽、よく行っていたカフェやレストランなどについてお聞きします。ソールが50年以上住んだイーストヴィレッジの街の特徴が浮かび上がってくるようなトークイベントです。
 
7.10[MON]19:00─
ソール・ライターの絵画について
柴田元幸(翻訳家)×平松麻(画家)
画家の平松麻さんと映画『写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと』の日本語字幕翻訳を担当された翻訳家の柴田元幸さんをお迎えします。なぜソール・ライターは日本美術が好きだったのだろうかという問いを出発点に、翻訳時に柴田さんが感じたソール自身のことや創作者でいられる日常などについて、写真と絵画を比較しながらお話しいただきます。
 
7.13[TU]19:00─
発酵文学研究会によるソール・ライターの写真と浮世絵
朝吹真理子(作家)×小倉ヒラク(発酵デザイナー)×ドミニク・チェン(博士  学際情報学、東京大学・早稲田大学文学学術院教授)×森岡督行(森岡書店代表)×渡邉康太郎(コンテクストデザイナー)
ソール・ライターは、葛飾北斎、安藤広重、鈴木春信など、浮世絵に関する蔵書を多く持っていました。発酵文学研究会のメンバーのトークイベントでは、それぞれが好きな「ソールの写真と浮世絵について」をお話していただきます。また、ソールの蔵書の1冊にあった「ソームズと日本を旅した思い出に。1974年。」という架空の書き込みをヒントに、もし、本当にソールが来日していたなら、日本のどこを案内するかなども話します。
 
※発酵文学研究会/朝吹真理子さんを発起人とし、小倉ヒラクさん、ドミニク・チェンさん、森岡督行、渡邉康太郎さん5名が参加する文学研究会。2ヵ月に一度のペースで、メンバーが順番にお題となる本を1冊選び、それをみんなで読み込んで発表し合う会。
 
7.19[WED]19:00─
ソール・ライターの蔵書について
宮本武典(キュレーター・東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻准教授)×森岡督行(森岡書店代表)
ソール・ライターがのこした日本関係蔵書のなかには、浮世絵や仏教美術に関する画集も複数あり、ソール自身の書き込みやサインの入ったページもありました。キュレーターで東京藝術大学准教授の宮本武典さんを対話相手に、これらの蔵書やイコンなどの収集品に囲まれたアトリエ風景から、ソールの日本への眼差しや、アーティストの創作における本や収集の作用について森岡が話します。
 
7.22[SAT]19:00─
ソール・ライターの魅力について
井津由美子(写真家)×平松麻(画家)×森岡督行(森岡書店代表)
ライターのアトリエを撮った井津由美子さん。
ライターのアトリエで絵画を描いた平松麻さん。
ライターのアトリエから蔵書を持ち帰った森岡。
展覧会を終えようとする今だから見えてくる、 ソール・ライターの魅力について話をします。
 
 
 
※トークイベントは、事前申込が必要です。下記URLにてお申し込みください。