日本のDIYの源流をつくった、工業デザイナーチーム「KAKデザイングループ」の活動から、自由でユニークな暮らしをつくることについて考えます。
1953年に設立された、工業デザイナー・秋岡芳夫、河潤之介、金子至によるデザイン事務所「KAKデザイングループ」。
彼らによる「日曜大工」の概念が日本のDIYの源流をつくり、家庭工作の普及を目的に出版された図面付きの工作本『アイディアを生かした家庭の工作』では、戦後の物資が乏しい時代でも手に入りやすかった杉の板材と、最低限の大工道具を揃えることで、誰もがシンプル且つ機能的な生活用品を楽しくつくれるアイデアを提案しました。
彼らの「自らの手でつくり、使い続け、暮らしをデザインする」という活動と、d47 MUSEUMでの「SAMPLING PRDUCT」展で表現する「見立て」の面白さを照らし合わせながら、自由でユニークな暮らしについて考えます。
ゲストには、秋岡芳夫の思想を伝える活動を行う、「モノ・モノ」主宰の菅村大全さん。『アイディアを生かした家庭の工作』の現代版リメイクとして、木製家具24作品を選出したDIY本『杉でつくる家具』に携わった、笠原嘉人さん、大沼勇樹さんをお迎えし、お話をお伺いしていきます。
菅村大全/モノ・モノ 主宰
1973年長崎県出身。カタログ雑誌の編集部を経て、フリーライターとして活動。リトルプレス『Crafter』の元・編集発行人。2015年に、モノ・モノの4代目代表に就任。モノ・モノの創設者である工業デザイナー・秋岡芳夫の思想を次世代につなげる活動を行う。『杉でつくる家具』では企画・広報を担当。
笠原嘉人/家具デザイナー
1961年静岡県生まれ。武蔵野美術大学工芸工業デザイン科木工コース卒業。漆芸家の工房勤務を経てインテリアデザイン事務所に入社。1996年に「笠原嘉人アトリエ」を設立。食器・家具から建築デザイン・環境デザインまで幅広く手がける。1999年より埼玉県・西川材の有効利用プロジェクトに参画。『杉でつくる家具』ではテキスト監修を担当。
大沼勇樹/DIYデザイナー
1987年山形県生まれ。gyutto design 代表。千葉大学工学部デザイン工学科(現デザイン学科)を卒業後、東京都立城南職業能力開発センター・木工技術科で家具製作を学ぶ。現在は、埼玉県内の中小企業のデザイン振興と商品開発支援を行う一方、一般ユーザーに工作の楽しさを伝える活動を続けている。『杉でつくる家具』では作品製作・工程解説を担当。