街中で大学のオープンゼミを行います。社会人や大学生が組織の枠を飛び越えて集い、ゲストの話を聞きながらマジメに楽しく語り合う場です。
「創造的なコラボレーションのデザイン」というテーマを掲げる法政大学経営学部・長岡研究室は、街の中でオープンゼミを展開しながら、大学や企業の垣根を越えた「創造的な対話の場づくり」にチャレンジする、「カフェゼミ」というプロジェクトに取り組んできました。ソーシャル・デザイナー、研究者、アーティストなど、多様なゲストスピーカーを迎え、社会人と学生が組織の枠を飛び越えて対話を楽しむカフェゼミは、自由な雰囲気をもつインフォーマルな場であると同時に、見知らぬ他者との出会いや交流を生み出すパブリックな場であることを目指しています。
▼ キャリア・ストーリーを聞きながらから未来の社会を想像する
今回で61回目のカフェゼミ。これまでに登壇してくれたゲストのみなさんは、新しいキャリアを歩んでいる“先駆者”だと私たちは考えています。「みんなと同じ」であることを気にしながら生活するのではなく、未来の社会のあり方を真剣に考えながら、開かれた世界のオープンなネットワークの中で躍動している人々。経済合理性とは異なる価値基準の仕事に取り組む人もいます。企業に働きながらNPOで活動する人もいます。組織に所属することなく、フリーランスとして社会貢献に取り組む人もいます。彼女/彼らはみな、これまでの時代のアタリマエとは異なる道を歩んでいる人たちです。
古い価値観や慣習に囚われない“先駆者”たちのキャリアを読み解いていくと、新たなライフスタイルやワークスタイルの中に「未来の社会」が浮かび上がってきます。そして、言葉としては知っていても、感覚的にはピンと来なかったり、ジブンゴトとして受け入れるのが難しかった「未来の社会」の姿が、“先駆者”たちのキャリア・ストーリーを通じて、身近に感じられるようになってきます。
▼ 植物から電力を作ることに挑戦している人の話を聞こう
今回のカフェゼミでは、株式会社グリーンディスプレイの大塚淳一さんを語り部に迎え、「サステナブルな挑戦者のキャリア・ストーリーを聞く会」を開催します。最近ではよく耳にする「サステナビリティ(持続可能性)」という言葉からどんな連想をしますか? 「意識高そう」とか「ちょっと難しそう」といった印象を抱く人が多いかもしれません。ところが、大塚さんが書いたブログにアクセスすると、こんな言葉が目に飛び込んできます。
「植物は、人を癒したり、光合成で酸素を生み出してくれたり、
時には食べ物として私たちに恩恵を与えてくれますが、
植物を大切にするお礼に電力がもらえたら、
みんなの植物を見る目が変わりますよね。」
植物のエネルギーを使った発電の仕組みを「ボタニカルライト」というそうです。最近では、地球にやさしい商品として、「植物由来の○○」という表現を目にすることも多いですが、まさか電気までも・・・? 「植物発電(ボタニカルライト)」という取り組みからはサステナブル社会への夢が広がっていきます。そして同時に、不思議な魅力が溢れ、多くの「?」が頭の中に浮かんできます。
さて、「植物から電力を作る」なんて驚きの挑戦している大塚さんは一体ご自分の仕事についてどんなことを考えているのでしょうか? 大塚さんにとっての「サステナブルな社会」の意味、植物に親しむことを大切にしたワークスタイルやライフスタイル、挑戦者としてのキャリアのこれまでとこれから・・・、こんなことにふれながら、「植物から電気を作ること」に挑戦している人のキャリア・ストーリーを聞いてみたいと思います。そして、サステナブルな社会の未来の姿や、未来のワークスタイル&ライフスタイルについて、マジメに楽しく語り合いましょう。