日本を代表する彫刻家で仏師でもある籔内佐斗司が豊富な知見をもとに、仏像の魅力や彫刻作品の「童子」にまつわる解説などについて、お話します。
東京藝術大学副学長を経て、現在は奈良県立美術館の館長を務める籔内佐斗司。仏像の修復や復元に長年関わり、高い技術と知見で美術界に深く貢献してきました。その経験をもとに作られる木彫作品には、寄木造という伝統的な技法や、漆や日本画の顔料が用いられています。また木彫作品から型取りされたブロンズ作品にも、そのエッセンスを存分に感じ取ることができます。
今回のトークイベントでは、仏像研究の権威でもある、籔内佐斗司が語る仏像の背景とその魅力。「童子」というキャラクターの誕生にまつわる彼の豊富な知見や、人知れない現代美術彫刻家としての一面とその活動秘話など、普段ではなかなか聞けない内容満載でおおくりします。
【関連イベント】
「籔内佐斗司 -やまとぢから-」
2024/7/5(金)~7/15(月・祝)
会場:Bunkamura Gallery 8/ (渋谷ヒカリエ8F)
日本古来の自然観などをもとに、目に見えない不思議なエネルギーを「童子」というキャラクターに表わす、籔内佐斗司。そのかわいらしい生き生きとした表情や、ユーモアたっぷりの動きは、観る人の心を和ませ思わず笑顔にさせるでしょう。
本展では、太鼓をたたくエネルギッシュな姿が印象的な、太陽をモチーフとした新作ブロンズを発表!そのほかにも近年制作された木彫や人気シリーズのブロンズ、約50点を展示販売いたします。会場一面にお出迎えする愛らしい童子たちに会って、心を朗らかな気持ちで満たしませんか。
― 籔内佐斗司プロフィール
【略歴】
1953 年 大阪市に生まれる
東京藝術大学大学院美術研究科修了(彫刻専攻、澄川喜一研究室)
同大学大学院文化財保存学教授就任(保存修復彫刻) 2021年3月退任
「倉吉:緑の彫刻賞」受賞 「第21回平櫛田中賞」受賞
現在、東京藝術大学名誉教授/奈良県立美術館館長/ミスパリ学園ビューティ&ウェルネス研究所所長
【主な野外彫刻】
秋田県<秋田県立近代美術館>/東京<童々広場><青松寺>/神奈川<横浜ビジネスパーク>/石川県<うるし蔵>/愛媛県<久万青銅之回廊><観音寺>/福岡県<博多全日空ホテル>
その他、全国多数
― 塩野秀樹プロフィール
1985年 東京都生まれ
株式会社正光画廊入社後、プライマリー部門「Gallery Seek」を立ち上げる。
2015年 「the art fair plus + ultra2015 ベストセールス賞」受賞。
2020年に正光画廊から独立し株式会社ART KNOTを設立、「Gallery Seek」の運営等を行う。
また画家・中島健太と公募展「ARTIST NEW GATE」を立ち上げ、その審査員も務める。