400年以上の伝統を持つ有田焼という産業がアーティストと共に進める「kiji arita」というプロジェクトを通して、どんな変化が生まれたのか?CAVE-AYUMIGALLERY ディレクターの鈴木歩さんをゲストに迎え、kiji aritaディレクター石澤依子と対談します。
鈴木 歩
CAVE-AYUMIGALLERY ディレクター
1983年東京都生まれ。東京造形大学造形学部絵画専攻卒業後、ロンドン滞在を経て、ヘリット・リートフェルト・アカデミー(オランダ)オーディオビジュアル学科卒業。帰国後、都内のギャラリー勤務などを経て、2016年より登録有形文化財でもある「AYUMI
GALLERY」の運営を引き継ぐと同時に、現代美術ギャラリーの「CAVE-AYUMIGALLERY」をオープン、国内外の新鋭アーティストを紹介する。また、アーティストインレジデンスや神楽坂の路地裏の景観を守る建物の保存活用事業も行う。
石澤依子
kiji arita ディレクター
イギリスの大学で建築を学び、日本に帰国後、東京で都市計画プロジェクトに従事。2014年から佐賀県主催の有田焼400周年記念事業プロジェクトにプロジェクトメンバーとして参加、その後、佐賀県とオランダ政府機関と共にアーティストインレジデンス(Creative Residency Arita)を立ち上げ、レジデンス事業のディレクションを担当。デザイン、クラフト、アートの分野で小規模な企画展示を行ったり、国内外のブランドやメーカーをクライアントに、職人とアーティストやデザイナーとのプロダクトやブランド開発に携わっている。主なクライアントには 佐賀県国際課、1616 arita Japan、2016/、Teruhiro Yanagihara studio、Maharam Textile (NY)、などがある。
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「kiji arita / updated popup exhibition」
日時:8/24(土)-9/1(日) 11:00-20:00
会場:aiiima1,2
主催:Creative Lounge MOV
共催:kiji arita
”kiji” 生地とは、絵付けや釉薬が施される前の状態の素焼きの形状 のことを言います。 有田焼は、今も昔も製造過程に必ず職人の手作業が入りディテールが 際立ち、質が高いのが特徴的です。かつては、日本食の高級料亭や旅館のために作られたものが多くあります。
残念ながら時代の変化についていけず、今となっては倉庫に眠っている生地が存在します。kiji arita は、これらの生地(キジ)を再解釈し、新たな光を当て循環させて行くことを目的としたプロジェクトです。