8/

01/COURT

CRAFT展から考える、クラフトについての対話NIPPONの47 2025 CRAFT TALK SHOW

会 期 2025年3月 5日(水)
時 間 19:30 - 21:00
開場時間 19:00
場 所 8/COURT
料 金 ¥2,200(税込)
定 員 50名
事前申込
d47 MUSEUM 店頭および下記webサイトより
https://www.d-department.com/item/DD_EVENT_59370.html
主 催 D&DEPARTMENT PROJECT 03-6427-2301(d47)

「NIPPONの47 2025 CRAFT」展のクロージングイベントとして、展覧会を通して「クラフト」についての「対話」を行います。

クラフト展はクラフトでしたか?
 
2024年11月に始まった「NIPPONの47 2025 CRAFT」、通称「クラフト展」のクロージングイベントとして、展覧会を通して「クラフト」についての「対話」を行います。
 
ゲストには、岐阜・高山で民藝店「やわい屋」を営み、2024年に『わからないままの民藝』を出版された朝倉圭一さんと、手工業デザイナーとして日本各地の産地のつくり手のプロダクトデザインからブランドディレクションまでを手がける「Oji&Design」の大治将典さんをお迎えします。お二人の視点を通して見える「クラフト」について、「NIPPONの47 2025 CRAFT」展キュレーターの黒江美穂が聞き手となる、対話型のトークショーです。
 
ーーー
 
クラフトと言う言葉は、他の価値観と立場を分けるために作られた言葉だ。しかし、時を経て一般化したクラフトは、かつて離れようと試みたものたちと同じ顛末を下り、今日に至って、「真のクラフトとはクラフトを自称しないものに宿るのではないか?」そう感じるに至っている。「民藝になりきったら民藝などという看板を一々ぶら下げる必要はあるまい。そんなものをぶら下げて歩くのは、未だ民藝になりきっていない証拠であろう」かつて柳宗悦はそう書いた。我々はどこに向かうのか? 答えはまだない。しかし、それは不幸なことではない、なぜなら、共に悩み語らう仲間がいるからだ。それは、身を託せる答えを持つことと同じか、それ以上に価値があることだ。本展をきっかけに、共に迷い共に考える仲間と出会えることを、心から楽しみにしています。
 
やわい屋
朝倉圭一
 
ーーー
 
クラフト展に選出された47組の作品はどれも「クラフト的考え」を持って作られたものでしたが、これを見た来場者は「クラフトってそういうことか!」とはならなかったのではと思いました。今回のクラフト展は「クラフトの意味が変わった」ことを伝えるという点ではまだ至っていないと思います。私ならこの展示のタイトルに補助線として「工芸編」と付けたいと思いました。今後、「食編」「酒編」「メディア編」など様々な領域の「クラフト」を炙り出す展示をして欲しいです。
 
Oji&Dsign
大治将典
 
ーーー
 
このイベントを企画した際に、ゲストのお二人同士をご紹介するオンラインの機会を設けました。d47 MUSEUMチームは、「民藝」についてを朝倉さんから、「クラフトとデザイン」についてを大治さんから、それぞれのお考えを聞いてから、「クラフト」をどう考えられているのかじっくり聞こうと思っていたのですが、お二人とも、それよりもまずは、「今回のクラフト展の話をしようよ」とおっしゃっていただき、今回の選定基準に掲げているキーワードの危うさや、「言葉」になっていく過程で見落とされていくこと、ものを「味わう」こと、ものづくりは「引き出す」こと等々、展覧会から広がる、「クラフト」への考えを通して、お二人が普段から考えていることの片鱗に触れる時間でした。
 このイベントは、クラフト展をきっかけに思考の海に入っていくような対話型のトークになると思います。お二人の優しくも厳しい視点でのお話をお伺いすることが、「クラフト」をテーマにした展覧会に相応しい「対話」としてのクロージング企画としてできることを、大変嬉しく思っています。できる限り、参加者の方の感想やお声もいただけるような会になればいいなと思っています。皆さまのご参加をお待ちしております。
 
D&DEPARTMENT ディレクター
黒江美穂
 
ーーー

keiichiasakura-490x490.jpg

朝倉圭一|やわい屋

1984年岐阜県高山市生まれ。 工藝店「やわい屋」店主。 愛知県立芸術大学非常勤講師、飛騨民芸協会理事、雑誌民藝 編集委員。 移築した築150年の古民家に暮らしながら、器を売って本を読んで暮らしています。

masanorioji_sq-490x490.jpg

大治将典|Oji&Design

1974年広島県生まれ。1997年広島工業大学卒業。建築設計事務所、グラフィック事務所を経て「Oji & Design」設立。2011年つくり手・伝え手・使い手の生態系構築を目指した展示会「ててて商談会」などを行うててて協働組合共同創業、現相談役。2015年工芸都市高岡クラフトコンペティション審査員、2016年-2023年同審査委員長。2024年中川政七商店主催「地産地匠アワード」審査員。

EVENT

NIPPONの47 2025 CRAFT 47の意志にみるこれからのクラフトd47 MUSEUM 第35回展覧会

 
会 期 2024年11月29日(金) - 2025年3月16日(日)
時 間 12:00~20:00 (最終入館 19:30)
場 所 d47 MUSEUM(渋谷ヒカリエ8F)
https://www.hikarie8.com/d47museum/2024/11/post-121.shtml