戦後70年。時代は大きな曲がり角を迎えています。大量生産、大量消費、大量廃棄の近代的なものづくりが見直され、便利で実用的なだけではなく、暮らしを豊にする人の気持ちを動かすようなプロダクトデザインがますます求められています。
かみの工作所は、9年間にわたり多くのデザイナーと平面の紙を立体化することの可能性を追求し、使う人が自ら紙を楽しむ時間を提供してきました。リアルな印刷加工工場の技術を活かした製品は、多くの人から支持され、様々な試みが続いています。
その積み重ねの中から、今回、注目したのは「紙が動く」ことです。繊維でできた平面状の物体である紙は、空気や湿気によって、微妙な動きを見せます。紙が動くことで、どんな世界が展開されるのでしょうか。そこから広がる新しい物語を追いかけてみたいと思います。
建築、プロダクト、グラフィックといったジャンルの異なる4組のデザイナーが、あらためて、「紙が動く」ことに注目し、リサーチし、発想し、試行錯誤を繰り返しながらカタチにしました。「紙が動く、心が動く」新しいペーパームーブメントがここからはじまります。
9/27(日)1日限りのワークショップ開催!
PAPER MOVEMENT展の各製品を組立たり、遊んだり。
どなたでもご参加いただけます。お楽しみに!
開催日程:9/27(日)12:00–20:00
■参加デザイナー
switch design プロダクトデザイナー
大畑 友則 / 瀧 ひろみ によるデザインユニット、SWITCH (切り換える) をコンセプトとして、様々な角度から物事を捉え、発信してゆき、使う人の心を動かす「SWITCH」になることを目指す。静岡県静岡市出身、多摩美術大学造形表現学部にてデザインを学ぶ。かみの工作所 デザインディレクター。
POINT/長岡 勉 建築家
1970年 東京生まれ。慶応大学SFC政策メディア研究科修了。 山下設計で活動後 、POINTを設立。「建築から家具」までの場所づくりに関わるデザイン全般を行う。JCDアワード金賞他受賞多数。現在、慶応義塾大学 環境情報学部非常勤講師、桑沢デザイン研究所非常勤講。
村越 淳 プロダクトデザイナー
1978年埼玉県出身。千葉大学工学部工業意匠学科、同大学院修了。Royal College of Art(英国王立芸術大学院)MAデザインプロダクト科修了後、新製品、新規事業開発ならびに教育研究活動に従事。2014年よりi.labプロダクトデザイナーならびに東京大学知の構造化センター特任研究員(i.schoolプログラム・マネージャー)。
原田 祐馬 アートディレクター / デザイナー
1979年大阪生まれ。UMA/design farm 代表。2007年、UMA/design farm を設立し、さまざまなメディアのデザインを手がける。DESIGNEASTディレクター、GALLERY9.5ディレクター、瀬戸内国際芸術祭プロジェクトディレクターなど多数のプロジェクトに携わる。京都造形芸術大学非常勤講師。共著に『小豆島にみる日本の未来のつくり方』がある。
「かみの工作所」による2013年の展覧会の8/TVはこちらになります。
https://vimeo.com/73351411