日本の美術シーンを新しい視点で切り開く「ヒカリエコンテンポラリーアートアイシリーズ」の第16回を開催します。
今回の渋谷ヒカリエコンテンポラリーアートアイは、アーティストのグループが自分たちで展示をオーガナイズするアーティストコレクティブの活動に焦点をあて、今、日本で活動中の4649 / im labor / LAVENDER OPENER CHAIRの3つの展示を開催します。商業主義的な側面を強く持たない制作活動を求めているアーティストたちが多く出てきて自分たちの表現を模索しています。その現状を見てみてください。(監修:小山登美夫)
4649
4649(f.2018)は、アーティストの小林優平、清水将吾、高見澤ゆうが運営する東京のキュレーション・プロジェクト兼ギャラリーです。
4649のオンサイトプログラムは東京のアートシーンに彼らの作品を紹介するために、新進の国際的なアーティストとの展覧会に重点を置いています。また、4649はオフサイトプロジェクトにも参加し、東京を拠点とするアーティストを国際的に展示しています。
最近の展覧会には、水上愛美(2022)、カルヴィン・ミセリ-ネルソンと清水将吾(2021)、ピナ、ウィーン(2020)、エラ・フレックとタビサ・スタインバーグ(2020)、アレックス・ドランとジャスパー・スピセーロ(2019)、NADAマイアミのプロジェクトブースでのプレゼンテーション(2018~2021)などがあります。
im labor
im labor は、アーティストの大谷透と杉原玲那によって設立された、キュレーション、プロジェクトスペースの運営、アーティストのインタビューなどオンラインで掲載しているパブリシャーなどの活動を実験的に行っているアーティストコレクティブです。
『アーティストコレクティブの現在』ではim laborは、東京を拠点に活動するアーティスト、佐伯オリム(b.1991)の個展を開催します。
本展ではこれまで佐伯が描き溜めてきた絵画と、ドローイング作品を中心に発表します。ぜひご高覧ください。
LAVENDER OPENER CHAIR
LAVENDER OPENER CHAIRは2020年にアーティストの䑓原蓉子、冨樫達彦、渡邉庸平によって設立されたプロジェクトスペースです。荒川区西尾久の同スペース内にはメンバーの冨樫が主催する食堂「灯明」が併設しており、日々多様な人々が集う場所となっています。
今回の展覧会では、工藤冬里、セザール・ブラン、冨樫達彦の3名による小さなグループショウを企画します。私たちの目的は、アーティスト同士の国や時代を超えた個人的なネットワークを資源として、ありえないナラティブを提案することです。