音楽とグラフィックで体感時間をハックする。ローダーの表現を追求した展示会です。
「ローダーズ」は、データの読み込み中に現れるローダーを、新たな表現の領域へと導く作品展示です。ローダーは、待機を示す手法として知られ、単調なアニメーションを通じて、未来への期待感を演出し、時間の流れに介入します。この展示では、異なるグラフィック要素にアニメーションと音楽を融合させ、ローダーの可能性をさらに深掘りしました。
複数のモニターが設置し、複数の映像を同時に視聴できるコーナーや、ヘッドフォンを用いて音楽に没入できるコーナーなど、ローダーをテーマにした作品がcube1, 2, 3の全エリアで展示されます。ここでは、ローダーが持つ独自の美学と、時間の流れを操る力強さに迫ります。
展示を通じて、ローダーが単なる待機の象徴を超え、芸術的な表現の媒体としてどのような可能性があるか思索を巡らせてみてください。
【植木駿プロフィール】
東京デザイナー学院卒業。複数社の制作会社を経て2017年に独立しPLANTとして活動開始。グラフィック・ウェブ・UIなどを中心に企業のブランディング、サービスの立ち上げなどデザイン・アートディレクションを手掛ける。今回、ウェブデザインで身近なローディングアニメーションに着目し展示の企画・制作を行う。
【高橋尚吾プロフィール】
九州大学大学院芸術工学府芸術工学専攻コンテンツクリエーティブデザインコース卒業。楽曲のプロデュース、アレンジ、プログラミングを手掛ける。音楽プロジェクトMO MOMAのメンバーとしても精力的に活動。今回、ローダーというループする媒体に対しテンポを見出し、シンクロするような音楽を制作。音響を展示する試みを行う。