会 期 | 2023年12月 8日(金) - 2023年12月19日(火) |
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時 間 | 11:00 - 20:00 ※12/7(木) Private preview & Opening reception |
場 所 | CUBE1, 2, 3 |
料 金 | 入場無料 |
主 催 | CROSSART / CROSSART PROJECT お問い合せ先:info@crossartparis.com 後援 La Région Grand Est 協賛 Champagne Chassenay d'Arce / Art Creative Biz |
シークレット アンナ・マディア
Self portrait (Le peintre aveugle / 盲目の画家) - 赤いカーテンを背景に筆を手にステージに立つ、目を覆われたアーティスト。マジシャンのようにも見えるこの謎めいた自画像は、見ること、表現することについて問いかけます。
アンナ・マディアは肖像画の中にその人物の目で見えない神秘的で秘密に包まれた内面を描こうとしてきました。日本で4年振りの大きな個展となるSegretoでは、肖像画家としての原点に立ち戻ります。
展示は時のシンボルとして描かれた鳩時計から始まり、プリニウスの博物誌に記されるカリロエへと時代を遡りながら、源流を辿る旅のように構成されています。ギリシャの彫刻のような姿で描かれるカリロエは、恋人の旅立ちを悲しみ、ランプで壁にうつる影の輪郭をなぞり、彼の面影を残したと言われています。肖像画の起源として伝えられるこの神話はマディアのインスピレーションの源であり、彼女の影の表現にも影響を与えています。カリロエはミューズとなり、何度も作品として登場します。目で見えないものをとらえようとしてきたマディアは、カリロエの影をなぞる姿に自身を重ね合わせているのかもしれません。
一瞬を永遠へと広げ、見ることなく見ようとし、知覚の境界線に立つ相手を捉えたい。
目に見えるものと見えないもの、時の狭間、そこに秘密があり、彼女の描く創造の世界が広がっていきます。
Anna Madia / アンナ・マディア プロフィール
1976年イタリア、トリノ生まれ。アルべルティナ美術大学絵画科を卒業。現在はフランスに暮らし制作している。 ヨーロッパ内外で意欲的に活動を続け、2004年Italian Factory Prize、2006年Cairo Award、2007年National Portrait Gallery of London主催のPortrait Awardてファイナリストに選ばれる。2008年にはItalian Cultural Institute of Londonの Renaissance PrizeとヴェネチアのLa Fenice Prizeを受賞。2010 年からフランス、トロワ市の Ginkgo Contemporary Art Center が主催する3年間のレジデンスプログラムに参加。2011年の第 54 回ヴェネチア・ビエンナーレでは、美術批評家ヴィットリオ・スガルビ氏にLo Stato dell'Arteへの出展アーティストの一人として選ばれる。2014年にフランスのCamac Art Centreにて Sleepwalkingシリーズを初めて発表。2012年から2018年までグラン・テスト地域圏が支援するプロジェクト、シャンパーニュ・アルデンヌ地方«Artothèque éphémère»に作品が展示され、2019年には日本で初の個展Melancholiaが開催された。https://www.crossartparis.com/artist/anna-madia/