本展は、東京都立大学で10年間教鞭を執った菊竹雪の退任記念展です。菊竹の研究室(Visual Communication Design Studio)では、都市や空間にかかわるグラフィックデザインの可能性を提案し、社会実装することに取り組んできました。大学という場で、提案を実現させることでコミュニケーションデザインの意義を具体的に後進に伝えようと考えたのです。
本展では、研究室の成果として様々な自治体との共同研究や、渋谷駅前エリアマネジメントとの連携により実現した渋谷駅前周辺の工事現場仮囲いデザインや大型ビジョン・モーショングラフィックス、また、3台のホログラフィ機材を同期させて展示する3Dグラフィックスをご覧いただきます。さらに、この不安定な時代にあって、展覧会のテーマである「Hope for Tomorrow」に渾身の想いを込めた菊竹のグラフィックも展示致します。
この機会に、菊竹と東京都立大学研究室の学生が考えるグラフィックデザインの拡張をぜひご高覧ください。