障害の有無にかかわらず、共に学び生きる共生社会の実現を目指し、実施しているフォーラムイベント、「超福祉の学校」。
飛び超えて学ぼう。学んでつながろう。
障害の有無にかかわらず、共に学び生きる共生社会の実現を目指すイベント。従来の教育や特別支援教育、障害福祉の枠に収まらない、多種多様な方々がシンポジウムに登壇。
国内のみならず海外ともオンラインで繋ぎ、世界各地の最先端の学校教育、インクルーシブ教育や生涯学習等に関する具体的な事例やアクションを、渋谷から発信します。シンポジウムはライブ配信とアーカイブ配信を行いますので、オンタイムで参加できない方や渋谷まで来られない方も、場所と時間を飛び超えて、いつでもどこからでもご参加が可能です。
そして今年は、開催期間と会場を拡大してパワーアップ。インクルーシブ遊具・アクセシブルな図書・テクノロジー・アート・音楽などのコンテンツを集めた展示・体験空間「超福祉の図書館」が登場します。「超福祉の図書館」では、五感を使って遊び・学び、誰もが混ざりあいながら楽しめる室内型公共空間の新しいあり方を提示していきます。
●指差しコミュニケーションパンフレット
指差しコミュニケーションで「はじめのひとこと」をもっと気軽に
指差しコミュニケーションパンフレットは、聴覚障害者や外国人の方など、声でのコミュニケーションが難しい方との“会話”をサポートするツールです。
「はい/いいえ」「◯◯がしたい」といった基本的なことばや、施設・サービスについて尋ねることばを指差すことではじまる、気軽なコミュニケーションを実現します。
「伝わらない・伝えにくい」に寄り添うきっかけをつくります
「聴覚に障害があることが伝わらない」「声によるコミュニケーションが困難」「尋ねたいことがあるが、手話や筆談に対応しているかわからない」……さまざまな「伝わらない・伝えにくい」が、聴覚障害者のコミュニケーションを難しくしています。
指差しコミュニケーションパンフレットは、聴覚障害者が感じている不安や不便に対するアプローチのひとつです。手に取りやすいパンフレットで、利用者の不安をやわらげます。
指差しコミュニケーションパンフレットの特徴
01 ぱっと目につく、さっと手に取れる気軽なツール
施設・店舗の案内所やチケットカウンター、チラシラックなどさまざまなスポットに置くことで、気軽に手に取ってもらえます。表紙には、聞こえにくい方への配慮を表す「耳マーク」。コミュニケーションの準備ができていることを伝えます。
02 小さくたたんでポケットへ。次の場所でも使えます
1枚の紙が、コミュニケーションの機会を広げます。小さく折りたたんでポケットやバッグに入れて持ち運び、施設内はもちろん街なかのレストランやショップなど、ほかの場所でも活用いただけます。
03 施設・サービスに合わせて、もっと便利に
「三つ折り・6ページ」の構成はそのままに、掲載することばやイラストをカスタマイズ。施設の特徴
やサービスの内容に合わせた、オリジナルの「指差しパンフ」が作成できます。
こんなところで活用できます
・美術館
・博物館
・デパート・ショッピングモール
・旅館・ホテル
・遊園地
・イベント
●全日開催
制作協力:NM Cajon Workshop
Vibracion CajonS
叩くと相手に音と振動が伝わる楽器です。小型かつ弱い力でも反応するため、どなたでも打楽器を叩いてコミュニケーションができます。楽器は3種類あり、叩く楽器によって鳴る音と発生する振動が変わります。打楽器がネットワークに接続されていれば、遠隔地にいるプレイヤーと音と振動によるセッションが可能です。(ネットワーク機能は現在開発中)
・出展者自己紹介
金箱 淳一
1984年、長野県浅科村(現:佐久市)生まれ。 楽器インターフェース研究者、博士(感性科学)、神戸芸術工科大学准教授。障がいの有無にかかわらず、共に音楽を楽しめる「共遊楽器」(金箱による造語)を研究・開発している。作品「楽器を纏う」の開発経験を基に東京2020パラリンピック閉会式 演出協力、他クライアントワークも多数行う。作品「音鈴 – 信濃」「Vibracion Banco」は長野県立美術館に収蔵。
・Vibracion Cajonシリーズ
Vibracion Cajonシリーズの原点は2008年に制作された、叩いた時の振動を伝え合う打楽器「Vibracion Cajon」です。今までに、打楽器の演奏を可視化する「Vibracion Cajon3.0」、ベンチ型で6名までが同時に座って体験できる「Vibracion Banco」(所蔵:長野県立美術館)が開発されました。今回出展する「Vibracion CajonS」はシリーズの4代目にあたり、小型・軽量化したことでより多くの方に体験いただくことができます。
Vibracion Cajon(2008年制作)
技術協力:岡崎楽器設計事務所
Vibracion Cajon3.0(2014年制作)
共同制作:吉田真也(モンブラン・ピクチャーズ株式会社) / 猪口大樹(RED Inc.)
Vibracion Banco(2021年制作)
・共遊楽器の紹介記事/著書
YAMAHA ON-KEN SCOPE:音の垣根をなくす「共遊楽器」
フレーベル館 あそトピ:だれもが音を楽しめる!“共遊楽器”とは?
コロナ社:メディアテクノロジーシリーズ8:サウンドデザイン
萌文書林:玩具福祉の理論と実践
心がときめく五感サイン
丹青社ではデザインセンターを中心に、障がいの有無や性別・年齢を問わずに誰もが暮らしやすい、生きやすい社会交流空間を創造するため、従来のサインでは不便を感じる方に向けた 「心がときめく五感サイン」の開発に取り組んでいます。
本展示では空間のコンテンツに合わせた「床から伝わるサイン」「香りのサイン」にチャレンジしています。
■ これまでの実績
●「みて!きいて!さわって!からだで感じる読書展/りんごプロジェクト」の共催
●会社HP
●関連記事
・JDN「誰も取り残すことなく同じ体験を分かち合いたい―「心がときめく五感サイン」開発プロジェクト」
VisualTiles®
『簡単更新で、魅力的なデジタル展示が完成するVisualTiles®』
VisualTiles®は、データを登録するだけで、誰でも簡単に魅力的なデジタル展示を作成・更新できるアプリケーション群です。
企業や個人のPCに眠っている動画や画像を活用し、洗練されたデジタル展示を実現すると共に、お客さまへのプレゼンテーションのシーンもサポートします。
また、更新が非常に簡単で、手間をかけずに常に新鮮な情報を発信できるため、展示情報の陳腐化を防ぎます。
まさに体験性と更新性を両立させた、次世代の展示DXアプリケーションです。
●「VisualTiles® 」HP
YU-MO LIGHT
指文字認識によって、ライトの点灯消灯ができるAI制御のスマートスイッチを搭載した『YU-MO LIGHT』。
体験コンテンツの企画・システム設計・制作までを丹青社の耳の聞こえない社員が手掛けました。
耳の聞こえない社員によるダイバーシティコンテンツ、そして指文字などのコミュニケーション手法の啓蒙ツールとして活用できることを目指して取り組みました。
また、聞こえる人にも声や音が使えない場面での活用が期待できます。
●これまでの実績
丹青社CMIセンター成果発表イベント『超文化祭2023』出展
YU-MO
3D空間×音の届かない世界
聴覚障がい者の日常を疑似体験できるダイバーシティコンテンツです。体験中は聴覚障がい者の聞こえ方をイメージしたノイズ音とBGMが大きな音で流れるので、声や音などは届きません。聴覚以外の感覚を使いながらヒントを基に指文字を読み解きましょう。
そして、音の届かない世界でのコミュニケーションをぜひ楽しんでください。最後にはきっと、普段感じることのできない”気づき”があるはずです。
●これまでの実績
丹青社CMIセンター成果発表イベント『超文化祭2023』出展
よむ、みる、さわる、きく。いろんなかたちで読書を楽しもう!
誰もが読書を楽しめる社会を目指して、アクセシブルな図書の普及活動に取り組む『りんごプロジェクト』は、今年で活動5年目を迎えました。これまでに全国でのべ50回以上の体験会や研修会を開催し、学校、図書館、イベント会場など様々な場所で活動を展開しています。9月26日には待望の新刊本『りんごの棚と読書バリアフリー1』がフレーベル館より発売され、子どもたちと一緒に読書の多様性について考えるきっかけをつくっています。イベント期間中は、昨年よりもスペースを拡大し、様々なアクセシブルな図書を楽しめるエリアをご用意しました。読書に困難のある方やご家族、支援者、教育関係者、企業の皆様もぜひお立ち寄りください。
りんごプロジェクトホームページ
「りんごの棚と読書バリアフリー1」フレーベル館出版サイト
フューチャーランナーズ(フジテレビSDGs番組)
学校図書館(隔月記事連載中)
2024年9月号/第887号読書バリアフリー特集
シブヤフォント アートウォール
商業施設『東急プラザ原宿「ハラカド」』の7Fに開業した実験的出会いの場「シブヤフォントラボ」の巨大アートウォール(幅22mm、高さ3m)を「渋谷ヒカリエ」に再現いたしました。
シブヤフォントは、障がいのある人と今まで接点のなかった人々とのクリエイティブな出会いを創出しています。この出会いにより、D&Iの理解に加え、D&Iによって誰もがクリエイティブになれる可能性を社会に提言しています。
シブヤフォント公式ウェブサイト
シブヤフォントの新拠点、実験的出会いの場『シブヤフォントラボ』が原宿に開業
●週末のみ開催
渋谷区福祉事業所 自主製品販売会
超福祉の学校開催期間中、渋谷ヒカリエ8Fにて、渋谷区内の福祉事業所の自主製品の販売会を行います。みなさま、ぜひお立ち寄りください!
日程:10月25日(金)、26日(土)、27日(日)
時間:11:00~20:00
場所:渋谷ヒカリエ 8F エスカレーター前スペース
参加事業所(予定):
・みどり工房
・はぁとぴあ原宿
対話型アート鑑賞体験
「対話型アート鑑賞」は、これまでの知識を与えるだけの美術教育とは一線を画した自発的で能動的な鑑賞法です。知識や常識、先入観などにとらわれず、作品を見て気づいたり、想像したりしたことを自由に語り合うことにより、「創造的思考力」「観察力」「チームビルディングの力」などを養います。参加者が、さまざまな価値感を共有しながら、ダイバーシティをポジティブに体験できる画期的なプログラムです。
<実施日時>
参加は無料で、事前予約も不要です。当日お時間になりましたら、会場の渋谷ヒカリエ8F 8/ CUBE1,2,3のお部屋にお越しください。何かご不明な点等ございましたら、会場にはスタッフが常駐しておりますので、スタッフにお声掛けくださいませ。
■ 10月25日(金)
1回目:11:00-13:00
2回目:13:00-15:00
3回目:15:00-17:00
■ 10月26日(土)
1回目:11:00-13:00
2回目:13:00-15:00
<対話型アート鑑賞について>