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02/CUBE

paysage△ partⅡ/atorigoe

青山 拓磨・阿部 峻・波多野 武

会 期 2025年2月28日(金) - 2025年3月 5日(水)
時 間 11:00 - 20:00
場 所 8/CUBE1,2,3
料 金 入場無料
主 催 atorigoe お問い合わせ:090-4891-7114

青山 拓磨・阿部 峻・波多野 武3名のグループ展示となります。今回の「atorigoe」企画は3名の絵画展示となります。ひたすらに絵画を志向し、練り上げてきた3名の成果をご高覧頂ければ幸いです。

同メンバーでは2年ぶりの展示となりますが、それぞれが個展などの発表の機会を経て、よりその表現を深化させた作品を産み出しております。この機会に是非ご高覧頂ければ幸いです。
私たちはこの世界で同じ空間を共有しているとされていますが、それぞれの内面を通して見た風景には、一つとして同じものはありません。展示名である「paysage(フランス語で「風景・景色」の意)」には、そんな「個人の精神性が内在化された情景」という意を込めました。作家たちが表現した「風景」を通して、皆様にとっての「paysage」と通じ合うことができれば幸甚です。
 
 
 
私は絵画制作においていくつか気にかけている事がありますが、その1つがあまり絵が具体的な事柄を帯び過ぎないで欲しいことです。
例えば私は風景を描く場合、具体的な場所や事柄を説明するよりも絵を鑑賞したそれぞれの人が自由にどこかで観た風景や景色であったり、あるいは心象風景であったりなど、風景画であってもその絵の持つ造形や色彩、明暗によって何かしら絵を観た人の心に作用するような広がりを持った絵であって欲しいと思っています。
硬い文章になりましたが、お気軽に足を運んで絵を観て頂ければ幸いです。
                                       青山 拓磨
 
僕は変わらないものに強い憧れを持っています。それは安心を求めてのことと考えていますが、不変なことなどありません。しかしそれに近い感覚を絵画として表層に浮かび上らせようというのが近作の目的です。曖昧なものを相手にすればするほど、形に起したいという欲求が高まり、自作の形を帯びていきます。根底にあるモチーフは常に変わらずそこにある光です。現代では様々な光があります。それに私は安堵させられ、また怯えさせられてきたか。カーテンの隙間から伸びる朝日からは不安を、眩い晴天からは心地よさを。変化する光からまばたきの間に見える一瞬のイメージ。様々なモチーフを用い、色彩と形でそれを描き出したいのです。
                                        
                                       阿部 峻
 
私は樹木が連なる風景をイメージした絵画を制作しています。それぞれの樹木を異なった「個性」をもつ個体として描き分けており、その「個性」は喜び、安らぎ、哀しみ、憂いといった、私たち人間固有の「個性」と重ね合わせています。さらには、その「個性」が複数重なり合うことで「社会」となり、作品全体で人間社会の在り様を表現しています。
「個性」は「社会」の中で相互に影響しており、その絶妙な距離感・関係性には言葉に出来ない美しさ、魅力があります。私の表現を通して皆様の「個性」と通じ合い、「社会」との関係性を再考する機会となれば幸甚です
                                      
                                      波多野 武

青山 拓磨・阿部 峻・波多野 武

武蔵野美術大学卒業生で結成された画家のグループ
Facebook(https://www.facebook.com/torigoe2018/