日本でも有名なみかんの産地、和歌山県有田にある
金八みかんの畑を訪ねました。
「金八みかん」とは・・・
1972年に新品種として旧有田郡金屋町で
栽培された「k-108号」という品種の温州みかんです。
金屋町の「金」とk-108号の「8」から、「金八みかん」と名づけられました。
皮が薄いので食べやすく、酸味と甘みのバランスがよい濃厚な味が特徴で
昨年いただいたときの感動が今でも忘れられないほどです。
しかし、その皮の薄さから、生育中に皮が裂けてしまい生産が難しいため、
今ではわずか数件の農家でしか作られていません。
みかんの畑では、8月中旬頃からマルチシートというビニールを木の幹の
下に敷き、水分を吸収させないようにします。
それにより、糖度の高いみかんができますが、収穫量が減ってしまいます。
みかんの木1本1本を機械を使ったり実際食べてみたりしてチェックし、
糖度の基準値を超える木に印をつけて管理します。(CDを付けていました)
少ない年では10本中2本しか基準値を超えないこともあるそうです。
収穫や選別、梱包の際の衝撃はみかんの味を悪くさせてしまう原因になります。
そのため、収穫の際は優しく丁寧に、選別の際は座布団を敷いて
衝撃を加えないよう配慮しています。
今回店頭にてみかんの紹介・販売をしていただくのは、かどやの北野さん。
お客様と生産者をつなぎ、金八みかんのブランド化をすすめる
いわばプロデューサーといった方。
金八みかんを日本一のみかんにしたい!という思いから、
対面で販売することを大切にし、少しずつファンを増やしています。
わたしが最初に訪れた、有田の箕島駅周辺は、
昔は賑やかな商店街になっており、たくさんの人が歩いていたと言います。
しかし今ではお店も少なく歩いている人がほとんどいません。
そんな状況を変えるために、
みかんをきっかけにたくさんの人に和歌山へ来て欲しいという思いもあります。
北野さんのブログはこちらです。
和歌山に来て楽しんでもらえるよう、みかん狩りができる畑作りも進んでいます。
来年にはたくさんの実を付けるとのこと。今からとても楽しみです。
和歌山から帰ってきて、スーパーで売られているみかんの産地が
気になるようになりました。
今まで無意識に買っていた野菜や果物。
ものに限らず、それぞれの食べ物にも産地がありつくり手がいます。
口に入れるものだからこそ、その土地や支える人の思いがわかるものを
自分の生活に取り入れていきたいと思います。
おいしいみかんを食べて欲しいのはもちろん、
何よりその背景にいる人の思いを知って欲しいみかんです。
11月8日(金)、9日(土)は、北野さんに店頭にお越しいただき、
金八みかんの試食・小袋の販売・ボックスの受注販売を行います。
両日とも開催時間が異なりますのでご注意ください。
ご来店お待ちしております。
d47 design travel store 三枝里夏