1回目のワークショップの終わりに、「仕上げ」に向けて宿題が出されました。
宿題は、錆(さび)という水練りした砥の粉と、漆を混ぜたものを何回も塗り重ねて
欠けた箇所を補正し、さらに漆を2回塗り重ねるところまで。
自宅での作業は、漆の硬化具合や錆づけの判断など、一人ではなかなか難しいため、
「仕上げ」までの期間に相談日を設け、d金継ぎ部がサポートしました。
今日がその成果を見せるときです。
まずは、補修してきた欠け部分を、耐水ペーパーで研磨していきます。
そして、仕上げの漆を塗ります。
器は漆を乾かすために、濡れた新聞紙や布を入れて適度な湿度を作った段ボールや
衣装ケース、発砲スチロールなどに保管します。
乾かすこと1時間強。乾ききる直前のものに、銀消粉や金消粉を蒔きます。
この、蒔くタイミングが難しい。タイミングが早すぎると、粉が沈んでしまいます。
真綿を丸くしたものに金消粉を付けて、ササッと塗りこみます。