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NIPPON VISION GALLERY 佐賀「森正洋の平形めし茶碗」

会 期 2015年3月 5日(木) - 2015年4月 1日(水)
場 所 d47 design travel store ヒカリエ8階
料 金 無料
事前申込 不要

3月5日(木)より、佐賀県、森正洋の平形めし茶碗をご紹介します。

佐賀県の有田町と長崎県の波佐見町は、県境の山をまたいで広がる焼き物の産地です。

 

佐賀県で生まれた森正洋は、有田で陶芸の基礎を学び、ひとたび東京でデザインについて学んだのち、

波佐見にある陶磁器メーカーの白山陶器で、デザイナーとして活躍しました。

 

生涯、「毎日使う日常の器こそ一番大事」との考えのもと、時代の変化にいち早く対応し、

亡くなる直前まで多くの製品を発表。シンプルで使いやすく、けれど今までにないデザインは、

世に大きな影響を与え、数々の賞を受賞し、一般消費者の生活に根付いてきました。

 

今回ご紹介する「平形めし茶碗」は、1984年より構想を練り、1992年に発表されて以来、

グッドデザイン賞(1993年)を受賞するなど、彼の代表作のひとつです。

色や形には、森正洋の焼き物に対する思想や培ってきた知識、そして産地の確かな技術が表れています。

 

「深めの茶わんはさめにくいのだが、寒さにふるえながら食べることのない今、ゆとりと遊びのある

平形めし茶わん を提案します」と、森正洋が示す通り、「茶碗」という固定概念を打ち破り、

現代の生活を具現化した平形めし茶碗。

 

大ぶりで浅く、碗の内側の柄も楽しめるため、ご飯茶碗としてはもちろん、煮物やおひたし、

フルーツなどのデザートにも使うことができます。

 

晩年まで絵柄は少しずつ増え続け、約300種以上になりました。

d47 design travel storeでは、136種が店頭に並びます。

 

 

 

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森正洋

 

1927年、佐賀県生まれ。

1956年に白山陶器に入社したのち、1960年の「G型醤油さし」他、一連の食器で

第1回グッドデザイン賞受賞をはじめ、数々の国際的なデザイン賞を受賞する。

1978年に同社を退社後、森正洋デザイン研究所を設立。広く後進の育成に励んだ。

高名な評論家だけに評価されるデザインよりも、人々から愛され続ける、

サイン表記のないアノニマスなデザインの製品を世に送り続ける。

2005年、永眠。

 

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