昨年に引き続き、TOKYO BEER WEEKに合わせて開催した「d SCHOOL わかりやすいクラフトビール」。
今年は、島根県「ビアへるん」、福岡県「ブルーマスター」、三重県「伊勢角屋麦酒」の3社をゲストにお招きしました。
ビールを通して、その土地らしさを感じた3日間。
第2夜「福岡ナイト/ブルーマスター」の様子をレポートします!
「d SCHOOL わかりやすいクラフトビール」では、毎回、各地のブルワリーをゲストにお招きし、
その土地のビールを飲みながら、ビール作りへの思いを伺います。
2日目にお越し頂いたのは、「福岡ナイト/ブルーマスター」。
ゲストは、社長の加藤秀則さんです。
もともと、ビールをつめる「缶」の製造に携わっていた加藤さん。
ある日、業界雑誌で日本にはない様々なビールの存在を初めて知り、衝撃を受け、
1週間後には本場のビールを見るべくアメリカへ。
さらに、その半年後には会社を辞めて、本格的にビールを学びに渡米するという行動力!
そんな加藤さんが作るビールは、他にはないような個性的なビールばかり。
今回ご用意頂いたビールは、「ブルーマスター」「帰ってきたブルーマスター」「ヒーリングタイム」
「あまおうオートミール」の4種。
特に人気だったのが、福岡の特産、「あまおう」を使った「あまおうオートミール」。
ビールに苺・・・。どんな味がするのか少しドキドキしながら飲んでみると、さわやかな苺ジャムのような甘みを、
ほのかなホップの苦みが適度に引き締めてくれて、おかわりをつい頼みたくなります!
今回のd SCHOOLではご紹介できなかったのですが、ブルーマスターでは、
他にも「あまおうノーブルスウィート」や「かぼす&ハニー」等、福岡や大分の特産品を使ったフルーツビールを
作っています。
実は、ブルーマスターは、日本で初めてフルーツビールを作ったブルワリー。
当時は、地ビールといっても、地元の素材を使ってビールを作っているところはほとんどなかったそうですが、
加藤さんは、「地ビールなら、地元の素材を使ったものを作りたい!」ということで、
たくさんのフルーツビールが生まれたそうです。
加藤さんのビールづくりの信念は、とにかく「自分が飲みたいビールを作る」。
加藤さん自身、玄界灘の食材が大好きで、それに合うものを作りたい!という思いでビールを作られているそう。
もちろん、本日もd47食堂より、ブルーマスターのビールに合わせた、福岡ならではのお料理を楽しんで頂きます。
用意したのは、椎茸や人参、レンコンなどの野菜と鶏肉を一緒に煮込んだ「がめ煮」と、旬野菜の野菜スティック。
野菜スティックのソースは、「あまおうオートミール」に合わせて、あまおうを使ったソースを添えて。
がめ煮は、九州出身で、今回の料理を担当した47食堂 キッチンスタッフの大塚が、実家の味を再現したもの。
少しお醤油をきかせた味付けで仕上げています。加藤さんからも、「おいしい!」と太鼓判!
おつまみは、昨年出版した「d design travel 福岡号」の中で紹介した2品をご用意。
ひとつは、「d design travel 福岡号」の表紙でも紹介した明太子の「ふくや」から、
新商品の「めんツナかんかん」。
ふくやの明太子のつけ込み液をなじませたツナ缶で、そのまま食べると、ピリ辛でおいしい!
もうひとつは、「d design travel 福岡号」の中で取り上げた「工房とったん」の「マタイチップス」。
「工房とったん」で作られる自然海水の塩をふりかけた、厚切りのポテトチップスです。
まろやかな塩はそのまま食べても、いいおつまみになります!
d SCHOOLの最後、加藤さんから突然「クラフトビールの定義って何か、わかりますか?」という投げかけが。
加藤さんが思う“クラフトビール”とは。
それは、「作り手とお客様とが、ビアサーバーを挟んで話せるくらい距離が近いこと。ビールを作る量に関係なく、
そういう関係で作られているビールが“クラフトビール”」。
確かに、クラフトビールの楽しみは、作り手のこだわりや、熱い思いを感じながらビールを飲めること。
作り手を思い浮かべながら飲むビールは、格別に楽しくておいしいです。
私たちスタッフも、こうして作り手とお客様が出会える場を、もっと作っていきたい・・・と
身が引き締まりました。
d47 design travel store 進藤