先月、d47 design travel storeの「NIPPON VISION GALLERY 」にて
広島 宮島工芸製作所の杓子と、同じく広島で作られている無水鍋を
特集しました。
宮島工芸製作所は、明治時代中頃に創業、杓子を中心に調理ベラなど暮らしの道具を
製作している工房です。
NIPPON VISION GALLERYでは杓子だけでなく、つくる際に使用する道具も展示しました。
型を使用し、鉛筆で木取りする為の線をかきます。
木取りしたものを治具に装着し、下部にあるガイドと呼ばれる部分に機械を沿わせて削る事で、
ガイドと同じ曲面をつくる事が出来ます。
裏面も同様に面取りし、形をある程度つくり、手作業で研磨して完成させます。
宮島工芸製作所の杓子には、桜や桑などの硬い木材を使用しています。そのため、
擦り減りが少なく長く使う事が出来ます。
また、材料を生かした木地仕上げでつくられた杓子は、使い込むほどに手になじみます。
同じく広島でつくられている無水鍋。
広島で1953年に開発され、60年以上製造・販売されているアルミニウム製の無水鍋。
アルミニウムは、鉄の3倍も熱を伝えやすく、材料全体にムラなく熱が通ります。
また、密封性が高い為、蒸気が漏れにくく、必要最低限の水で調理ができます。
特に水分を多く含んだ野菜においては、水を使わずに茹でることも可能です。
その特徴を活かし、水を使わない野菜カレーを作ってみました。
〈材料〉
玉ねぎ 中3個
ニンジン 1本
ナス 2本
しめじ 1パック
トマト 大2
リンゴ 1/2個
バナナ 1本
牛乳 200cc
プレーンヨーグルト 90g
カレールウ辛口 1箱(220g)
ローリエ 2枚
無水鍋をあたためたて(鍋に落とした水が玉になってコロコロと転がる状態が目安)
サラダ油大さじ1を入れ、薄切りにした玉ねぎを透き通るくらいまで炒めます。
カットし水につけておいたナスとしめじ、トマト
ペーストにしたニンジンとリンゴとバナナにローリエを入れ蓋をして強火にかけます。
沸騰後、牛乳、ヨーグルト、カレールウを入れ、弱火で10分煮ます。
カレールウは、割らなくて大丈夫です。
10分後の鍋。
全体を混ぜて火を止め、余熱で10分蒸らして完成。
水を使わない為、材料の旨味や甘みを感じられます。
辛口のカレールウを使用する事で、甘過ぎず、ほどよく辛さのあるカレーに仕上がりました。
今回、火が通りやすいように野菜を小さめに切ったのですが、大きめに切っても問題ないと思います。
(参考にしたレシピはこちら→http://www.musui.co.jp/cooking/book/musui/002.html)
宮島工芸製作所の杓子も無水鍋も、一つ一つ職人の方が丁寧につくっています。
NIPPON VISION GALLERYでの展示は終了しましたが、
d47 design travel storeでは、どちらも定番商品として販売しております。
触り心地、大きさ、重さなど、実際に店頭で確認してみてください。
d47 design travel store
田部井