会 期 | 2022年1月13日(木) - 2022年2月 8日(火) |
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時 間 | 12:00 - 20:00 ※水曜定休(最終日は17:00まで) |
場 所 | d47 design travel store(渋谷ヒカリエ8階) |
事前申込 | 不要 |
岩手県浄法寺町に次ぐ漆産地の、茨城県大子町。透明感と艶があり、上質な漆が採れることが特徴です。同じく大子町に店を構える「器而庵」の漆器を通してご紹介します。
茨城県の北西部、福島と栃木の県境にある『大子町』。
周囲を山々に囲まれ、昼夜の寒暖差が大きな気候は、お茶やりんごなどの食材をはじめ、和紙の原料となる楮など、さまざまな品質の高い素材が生まれる場所です。
「大子漆」は、その豊かな環境で生まれるもののひとつ。
透明度が高く、上質な美しい艶がでるのが最大の特徴で、品質の高さから、輪島塗などの高級漆器の仕上げに使われるほかに、国宝や重要文化財などの修復にも採用されています。
日本国内で使用されている漆のうち、国産漆は全体のわずか5%。
岩手県浄法寺町に次ぐ漆産地ですが、原料としての出荷が中心のため、大子町で上質な漆が採れることは、あまり広くは知られていないのが現状です。熟練した漆掻き職人が現役で活躍する中でも、後継者育成や、漆の木の植林など、大子漆の森を守り続ける活動もされています。
今回は、自身でも漆の木を育てながら、漆を掻き、木地作りから塗りまでを行う「器而庵」の辻徹さんが手がける器を中心に、「大子漆」のものづくりをご紹介。会期中には、生漆の販売や、実際に「大子漆」を体感できる、拭き漆のワークショップも開催を予定しています。
茨城県大子町HP town.daigo.ibaraki.jp
器而庵/漆工芸作家・辻徹
漆工芸作家・辻徹さんが、大子漆を100年先の未来に伝えるための場所として、2010年に茨城県大子町にて「大子漆八溝塗 器而庵」を立ち上げ。国の登録有形文化財の「外池呉服店」を改装し、けんちん椀や、漆の木を活かした器など、日常の漆器を制作・紹介する。自らも漆の木を育て、漆を掻きながら、後継者育成も行う。
「茨城 大子町の漆」関連企画 拭き漆でお箸をつくろう
開催日:2022年1月29日(土)、30日(日)
「茨城 大子町の漆」関連企画として、漆工芸作家・辻徹さんを講師にお招きし、大子漆について学びながら、拭き漆にてお箸を仕上げるワークショップを開催します。詳細はこちらをご覧ください。