会 期 | 2012年4月26日(木) - 2012年5月28日(月) |
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時 間 | 11:00 - 20:00 |
場 所 | d47 MUSEUM |
料 金 | 入場料 一般800円 小・中・高・専・大学生700円 小学生未満無料 |
事前申込 | 不要 |
d47 MUSEUMの第一弾企画はナガオカケンメイのキュレーションによるNIPPON DESIGN TRAVELです。日本全国47都道府県からそれぞれ、観光・食事・お茶・買物・宿泊・人の6項目を独自の基準で選定し展覧します。
観光 | その土地らしさを感じる観光スポットで、メッセージ性があり長く続いている場所 | |
食事 | 地域の食材を使い、土地の人がやっていて、おいしいだけでなくデザインを感じること | |
お茶 | 伝えたいメッセージを持つオーナーによるその土地らしさを感じるカフェ | |
買物 | 地域の特性を活かした土産又は土産を購入できる場所でデザインの工夫があるもの | |
宿泊 | その土地らしさを体感できる建築やサービスによる宿泊施設で価格も適正である所 | |
人 | 地域のキーパーソンで文化創造や地域活性化につながる活動を積極的に行う現存の人物 |
各都道府県のデザイン観光情報を一望することで、地域性や独自性を知り、日本のデザインの現状を俯瞰で感じることができる展覧会となります。会期中は地域のキーパーソンを招いてのトークイベントや工芸品の実演やワークショップなどを開催。展示品の一部は併設のショップ「d47 design travel store」で購入ができたり、併設のレストラン「d47食堂」では地域の特産品が実際に味わえたりと、展覧会の枠を越えた立体的な体感のできる企画となります。
47の日本を真上から眺めるMUSEUMがスタートします。
少し記憶を遡ると、私たちの関心は「贅沢な消費」から「自然に向き合う」農業や、田舎暮らしへ意識が変化していきました。そして、日本のものづくりへ。伝統工芸の若返りや、クラフトへの興味。地域の過疎化や少子高齢化問題と重ねながら、日本は今、もっとも自分たちの国への関心を高め、グローバル思考を促進しながらも、実はその原動力が「自分たちらしさ」であることに気づき、企業や地域、そして国がまずはその原点に立ち戻っています。あらゆるものに世代交代が起こり、若々しい感性はデザインへの関心を高めます。都市への住まい方の進化と同時に、地方で魅力的に生きる人も増え、ひと昔前なら都心部へ集中していたクリエイションも、今では都市と同じくらいに自由でレベル高いものになっています。交通手段の進化もあいまって、特に若い世代が日本じゅうを動き交流し出した今、観光の概念も新しく生まれ変わってきています。その土地らしい昔からあるものの中に、デザインの要素が取り入れられ、それをきっかけに若い世代がよりいっそう活発に動く。東京を中心としたグローバル思考の推進は、日本じゅうに影響し、それぞれが「その土地らしさ」こそが最大の武器であると気づき、動き始めています。つまり、47の都道府県の個性ひとつひとつが、日本を次のステージへ歩ませようとしています。
d 47 MUSEUMはそんな日本を、47の展示台を常設し、様々なテーマ設定で考え、感じる場所として日本ではじめての試みとして誕生します。
その第一回のテーマは「観光デザイン」。「その土地らしさのある宿」「その土地らしさのある買物」など、1泊2日の6要素を展示台に並べ、そういう場所の必要性を実感しながら、それがその土地の個性ともなっている様子を感じてもらう企画展です。
47のショートムービー、47のグラフィックデザイン、47の地ビールなどなど、これから興味深いテーマのフィルターを通し、日本の実力や可能性、そして、47都道府県の「らしさ」を再確認していきます。来場するたびに、知っているようで知らない日本の個性を感じる新しいプレゼンテーションを、ご覧下さい。
5月25日(金)に渋谷ヒカリエ8/ COURTにて、「NIPPON DESIGN TRAVEL展」開催記念、鳥塚亮(いすみ鉄道株式会社)×ナガオカケンメイのトークイベントがありました!
鳥塚亮さんは今回の展示で千葉県のキーパーソンとしてご協力してくさった、千葉県大多喜町に本社をかまえるいすみ鉄道の社長さんです。
会場はdやヒカリエのお客様、さらに鉄道ファンを含めて、幅広いお客様が集まってくださいました。
鳥塚亮さんはブリティッシュエアウェイズ旅客運航部長を経て、2009年に一般公募からいすみ鉄道の社長に就任。
大赤字で廃止寸前だったいすみ鉄道に「まだまだ出来る事があるんだから」とビールを飲みながら履歴書を書き、見事に社長になってユニークな発想のビジネス展開で、実際に経営を立て直してしまったスゴい人です。
鉄道ファンとしての歴史も長く、その知識や、なんといってもロマンがいすみ鉄道の経営スタイルに現れています。
「ローカル線は空いてなくてはいけない!」というのが鳥塚社長のポリシー。
「休みの日に弁当を持って田舎の駅に乗りにきた電車が混んでたら、みんながっかりするでしょ?」とのこと。
鉄道への美学を感じさせてくださいました。
ナガオカさんの「車両ってどこで買うの?」という素朴な疑問から、「日本に赤字の経営ギリギリの路線ってどれくらいあるの?」というちょっと専門的な質問にまで、言葉に迷う事もなくサクサク答えていく鳥塚さん。
二人の掛け合いも小気味良く、客席を笑声でわかせつつ、トークが進んでいきます。
質疑応答のコーナーでは、いすみ鉄道沿線の大多喜町から地元サポーターの方も。
「地元に何かメッセージはありますか?」という質問に、沿線市町の自意識の高さや、いかに鉄道が地元に支えられているかを熱く語ってくださいました。
最後に「無理して来なくてもいい、乗らなくてもいいから、思い続けてください。」と鳥塚社長のなんだかユーモラスであったかいメッセージで、トークイベントは終わりました。
最後までお付き合いいただいたお客様、どうもありがとうございました!
今後もd47MUSEUMでは展示会と連携したイベントを続々開催予定ですので、皆さん是非ご参加くださいね!
いすみ鉄道へのサポート希望、または関心をお持ちの方はいすみ鉄道のウェブサイトをご覧下さい。
いすみ鉄道のギフトセットや試運転のDVDも購入可能、なんと線路の枕木のオーナーにもなれちゃうそうです。