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04/d47 MUSEUM

わかりやすい漆の器d勉強の会

小田島勇(滴生舎 塗師)

会 期 2012年12月 9日(日)
時 間 16:00 - 18:00(15:30開場)
場 所 COURT
料 金 3000円(講演+漆の器で味わう郷土料理とどぶろくの試食付き)
定 員 100名
事前申込
1)d47 design travel store店頭でお申し込み用紙にご記入の上、お申し込みください。
2)D&DEPARTMENTウェブサイト内の予約申込受付フォームよりお申し込みください。

※フォームからは1申込1名様の受付となります。
※当日は16時までに必ずご入場ください。16時を過ぎるとキャンセル扱いとなります。

身近なものでも意外と知らないことは沢山あります。でも、ある きっかけでちょっとわかれば、より面白くなる。デザインを解りやすくするD&DEPARTMENTは、ロングライフな 「もの・こと」をわかりやすくする勉強会を開催しています。今回は、d47 MUSEUMで開催する「47 GOOD DESIGN -47 都道府県のグッドデザイン賞-」の岩手県の受賞企業であり、d47食堂のお味噌汁のお椀としてお馴染みの、浄法寺塗の滴生舎より塗師の小田島勇氏をゲスト講師に迎え、ナガオカケンメイが聞き手となって行います。

漆の精製方法から、器ができるまで、普段の生活の中での扱い方や取り入れ方、産地の現状やこれからについてお話いただきます。現在、国内産で使用されている漆の98%が中国からの輸入で、国内産はわずか2%という驚きの現状も。実際に漆の器を使って岩手の郷土料理を味わったり、オッホ(どぶろく)を飲んだりという楽しく美味しい体験の時間もあります。

普段から漆に慣れ親しんでいる方も、欲しいと思っていたけどなかなか手が出なかった方もにも、参加していただきたい勉強会です。

 

協力:滴生舎 岩手県二戸市 スタジオ木瓜

 

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小田島勇(滴生舎 塗師)

岩手県二戸市で浄法寺の漆を使った漆器や漆芸品を製作し展示販売する施設、滴生舎の漆塗り技師。浄法寺で生まれ入社後は木工の仕事を4年した後、平成12年から塗師に。作り手としてだけでなく、浄法寺漆器の普及やPRの仕事も行い、暮らしに根差し、暮らしを彩る本物の漆器づくりを伝えている。

 

EVENT

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d47 design travel store 浄法寺の漆の器

11月15日から1月7日まで、d47 design travel storeには漆の器のコーナーが登場します。浄法寺塗はふだん使いの器として、シンプルで使いやすいデザインが揃います。d47食堂で使用しているお馴染みの汁碗から、人気の片口や塗箸など。使えば使う程、手に馴染み、磨かれていく漆器です。

REPORT

漆の器の勉強会の申込受付中です。(※定員に達しましたので受付を終了させていただきました。)

  12月9日(日)はd勉強の会 わかりやすい漆の器 を渋谷ヒカリエ8/COURTで開催します。 先日、漆の産地である岩手県二戸市浄法寺に打ち合わせと取材に行ってきました。   ここがd47食堂でお味噌汁の器につかっているお椀を作ってくださっている滴生舎。   勉強会で紹介する製造工程VTRを収録するために、 ...続きを読む

漆の器の勉強会の申込受付中です。(※定員に達しましたので受付を終了させていただきました。)

 

12月9日(日)はd勉強の会 わかりやすい漆の器 を渋谷ヒカリエ8/COURTで開催します。
先日、漆の産地である岩手県二戸市浄法寺に打ち合わせと取材に行ってきました。
 
ここがd47食堂でお味噌汁の器につかっているお椀を作ってくださっている滴生舎。
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勉強会で紹介する製造工程VTRを収録するために、
一通りの作業を再現していただきました。

山で漆を採るところからじっくり取材。
当日は漆掻き(漆を採取する人)でありながら、塗り師として器の制作までされる鈴木さんも
特別ゲストで登場いただき、実際に漆を掻く様子を実演します。
採れたての漆ってどんな色、どんな匂いだと思いますか?
 
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そして採った漆を精製するところも撮影しました。
むにゅ~っと出てくる様がすごいんです。
動画でなきゃ伝わらない!
 
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塗りの行程も丁寧に収録しました。
職人さん達が予想に反して若くてかわいい女性達なのにもビックリ。
 
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今回のゲスト講師の小田島さん。
解りやすく解説していただきます。
 
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塗りに使われる刷毛は女性の髪の毛。
最近は日本人はカラーリングやパーマでほとんど使えず
中国の山奥からナチュラルヘアの女性を探してくるんだとか、、。
 
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で、そもそも漆の何が優れているの?どうしてあんなに高価なの?の疑問にバシバシお答えしていく
解りやすい勉強会となります。

そして、最後には、実際に漆の器は持ってみなくちゃ、口を付けてみなくちゃ、ということで、
楽しい試食の時間もご用意しています。

当日は岩手名物「へっちょこだんご」と「ひっつみ」を食の匠のお母さん達にヒカリエに来ていただいて、
料理していただき、振る舞います。ネーミングだけでどんなメニューか解らないのになんだか惹かれちゃいますね。
ドブロクをのみながら、楽しい雰囲気でみなさんと一緒に、知っているようで実はあんまり知らない漆の世界について、
お勉強したいと思います。

お申し込みは事前予約制です。
着々と定員埋まってきております。
どうぞお早めにお申し込みください。

詳細、お申し込みはこちらから
http://www.d-department.com/event/event.shtml?id=7435553765855730



D&DEPARTMENT PROJECT ディレクター 松添みつこ



おまけ
塗りの職人さんのおばあちゃんがつくる秘蔵のドブロク。
市販のものより断然美味しい!
 
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d勉強の会「わかりやすい漆の器」が行われました。

12月9日、渋谷ヒカリエ8F COURTにて、d勉強の会「わかりやすい漆の器」が開催されました。 漆の産地、岩手県二戸市浄法寺にある滴生舎より、小田島勇氏を講師に迎き行われました。   漆は使ってこそ良さが分かる。ということで、 まず席に着く前に、漆のカップでどぶろくを振る舞います。 この片口は、講師の小田島さんの私物。他にも、片口の裏には「市長」と書か...続きを読む

d勉強の会「わかりやすい漆の器」が行われました。

12月9日、渋谷ヒカリエ8F COURTにて、d勉強の会「わかりやすい漆の器」が開催されました。
漆の産地、岩手県二戸市浄法寺にある滴生舎より、小田島勇氏を講師に迎き行われました。

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漆は使ってこそ良さが分かる。ということで、
まず席に着く前に、漆のカップでどぶろくを振る舞います。
この片口は、講師の小田島さんの私物。他にも、片口の裏には「市長」と書かれているものなど、
実際に現地の方々が時間をかけて使われて来た漆器を、目の前で実感。

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少しお酒も入り、楽しげな雰囲気のなか、そもそも漆って何?どうやって採れるの?
という素朴な疑問から勉強会がスタート。

漆は天然の樹脂塗料で、塗料としてはもちろん、接着などにも使われる素材。
うるしの木が傷つけられることにより、それを保護しようと出す樹液です。

 

実際どの様に採っているんだろう?という疑問が湧いたところで、
漆掻き職人の鈴木健司氏が、実際に漆を採るときの格好で登場。

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そして、まさか渋谷で見る事が出来るとは思っていなかった、漆掻きの実演です。
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一本の漆の木から1シーズンで採れる漆の量は約200cc、牛乳瓶の一本分程度の量です。
一気にぽたぽたと採れる訳ではありません。
6月から徐々に傷をつけ始め、その後10月まで、何回にも分けて採取し、
採取し終えた木は伐採して、新しい芽を生やさせます。
次に漆が採れるような木まで成長するには約15年程度、雨が降れば漆を掻くこともできませんし、
常に自然との関わりの中で生まれているということを実感します。


では、私たちが良く見かける漆器は、全部こんな漆を使用しているの?
と思ったところで、漆の違いをクイズ形式で出題。
私たちが街中でよく見かける漆器が3種類、テーブルに回ってきます。
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この3種類の漆器の塗装は、本漆、合成漆、ウレタンと分かれていて、
しかも器の元になる木地も、木、木紛加工、合成樹脂と様々。
同じ漆器でもこんなに種類があるとは知りませんでした。

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ちなみに滴生舎の漆器は、漆の下塗りも上塗りも浄法寺の漆、木地の木の種類までしっかり記載。
現在使われている漆で、国産漆は全体の約3%という現状です。
そんな国内漆の約60%を支える浄法寺の漆を使用して作られる漆器は、
やはり他の種類と比べても全く違う質感が、肌に伝わってきます。

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それぞれを分割してみると、さらに違いが明白に。
中央の器が滴生舎の器。
木でつくられる漆器は、高台に向かって厚みを帯びるのが特徴です。

そんな滴生舎の漆器がどうやって作られているかを、VTRで見ながら、
実際に映像の中では制作している小田島さんが、それぞれの過程を解説をします。

そろそろ実際に使ってみたいなぁ、と思ったところで、
岩手県の「食の匠」による、岩手県の郷土料理が登場です。
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きび粉のおだんごで、おへそのようなカタチの「へっちょこだんご」と、


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練った小麦粉をのばしてちぎる様子から名前がついた「ひっつみ汁」。

この日のために、岩手県から来て頂いた「食の匠」のお母さんお2人が朝から準備してくれました。
食堂スタッフも加わり、お母さん達の技をしっかり教わります。
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「ひっつみ」を作ってくれたお母さんは、自家製のお醤油で味付けをしてくれました。
普段は「そばえ庵」というお蕎麦屋さんをしていて、現地ではそば打ちの体験もできます。

「へっちょこ」を作ってくれたお母さんは、本当に手間のかかる有機栽培で、雑穀を作っています。
もちろん今回の、きびも、大豆もお母さんが栽培しているもの。
そんなお母さん達のお話は、本当に二戸に行きたくなります。


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そんな美味しいお料理と、丁寧につくられたお椀を感じながら、勉強会は終了し、
最後は、参加者のみなさんが直接小田島さんへ質問したりと、
漆への理解を色々なかたちで深めて頂きました。
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終了後はスタッフと岩手のみなさんを囲んでのお食事会。
本当に普段では聞けないようなお話や、お母さんとの会話が、
ただの知識だけではない、漆への愛着を生んでくれます。
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翌日には朝からスタッフ向けの勉強会を開いて頂きました。
普段お客様に聞かれる事や、自分が日頃から気になっていた事を質問。
スタッフもお店に来て頂いたお客様とのお話の中で、
いかに自分の言葉で、漆の良さを伝えられるか勉強させて頂きました。

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勉強会は終了しましたが、
d47MUSEUMで現在開催中の「47GOOD DESIGN -47都道府県のグッドデザイン賞」では
岩手県の枠で、滴生舎のお椀や、浄法寺の漆チューブ等が展示されています。
展示の詳細はこちら


また、d47 design travel storeでは2013年1月7日まで浄法寺漆の器コーナーが展開されています。
詳細はこちら


d47食堂では、定食のお味噌汁椀として滴正舎の器を使用しています。
ちなみに、食堂のお椀の使い方がとても良いとお褒めの言葉を頂いています。
少しずつツヤの出て来たお椀で、是非美味しいお味噌汁をどうぞ。
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敷居が高いと感じる漆器ですが、生い立ちや、使い方を知れば実際に使ってみたくなります。
気になる事がある方は是非、d47各店でスタッフへお尋ね下さい。