11月10日、渋谷ヒカリエ8F COURTにて、d勉強の会「わかりやすいGマーク」が開催されました。
Gマークを主催する、公益財団法人日本デザイン振興会より矢島進二氏を講師に迎え、グッドデザイン賞の歴史や、審査基準、Gマークの使い方等を丁寧に解説。
Gマークはもう50年以上も続いている仕組みで、認知度は約88%、今年も3000点近い応募の中から、1000点近い数のものが受賞。 多すぎる!?という意見の中、グットデザイン賞はベストを決めるものではなく、グッドなものに「これはいいね」というものを選び、基準作りの意味合いがあるようです。なるほど納得というお話。
ちなみに応募は誰でも可能。現在では、海外の特にアジアからの応募も増えてくる中、国内では今年度はひとつも受賞がなかった県があることなど、国内のデザインへの意識の問題や、海外からのGマークの評価等、普段は聞けないようなお話がありました。
時には、Gマークの知ってそうで知らなかったことを三択クイズで出題。 聞き役のナガオカはどんどん当てにいきます。 写真の質問は「ロングライフ賞が新設されたのは何年?」という三択クイズ。
正解は「1980年」とのこと。 現在の応募対象としては、グッドデザイン賞を10年以上前に受賞した商品で、発売以来10年以上継続的に提供され、かつユーザーや生活者の支持を得ていると思われる商品。そんな候補に上がった商品は一般に展示し、その商品に対してその場で応援メッセージを書き、そのメッセージが審査の参考にされる仕組みなど、Gマークがより身近に感じられました。
120名を越える来場者となり、会の最後の質疑応答の時間では、Gマークの抱える問題は、良 いデザインのものが応募されなかったらどうするのか、d&departmentがGマークをやるなら、なんでアレがGマークを受賞したんですか、等の様々な質問がされ、みなさんのGマークへの関心の高さが伺えました。
また、11月23日から25日に、東京ビッグサイトにて、今年度のGマークを受賞した1,108作品 を展示する、「GOOD DESIGN EXHIBITION 2012」が行われます。グッドデザイン大賞候補から、2012年のデザイン・オブ・ザ・イヤー、グッドデザイン大賞1点を選ぶ来場者投票が会場にて実施さます。
23日には、今年度のロングライフデザイン賞審査員を務めた、川島蓉子氏とナガオカケンメイとのトークイベントも予定しておりますので、d47MUSEUMでの「47GOOD DESIGN」と合わせて、Gマークをより知って頂く機会にしていただければと思います。