「47 textiles today」のワークショップが週末に開催されています。
12月14日(土)は東京のtrois tempsによる、「手織りで生地からつくるがま口」が開催されました。
会場内に、4台の織り機が運びこまれ、本格的に生地を織り上げるワークショップ。
「手織り」というと、織り機をパタンパタンとするイメージですが、その行程にいくまでに大切な準備があります。
まずは、136本の糸を綜絖に通します。
柄も4種類用意され、それぞれの柄によって、通すパターンが異なります。
地道な作業ですが、一つ間違えると柄がきちんと出ないので、慎重に。
続いて筬(おさ)通し。
やっと縦糸の準備が出来上がります。ここまでに約1時間半。
ここまできて、やっと織り始めることができます。
みなさん設計図を見ながら、レバーを操作して、織り進めて行きます。
始めは力加減や、糸の通し方のコツが難しい様子。
ひたすら織り進めていくと、みなさんリズムよく織れるようになり、どんどん柄が出来上がって行きます。
難易度の高い柄も、とってもキレイに出来上がっていました。
ここからtrois tempsさんにがま口を付けていただき、後日完成品がd47に届きました!
がま口になると、布の状態とはまた違いふんわりと柔らかい質感がより伝わってきます。
「使ってもらえることが一番そのモノの良さが分かる」とtorois tempsの藤野さん。
作ることの難しさを体感すると、モノの見え方も変わってくると感じるワークショップでした。
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12月15日(日)には山形の佐藤繊維による、「指編みでつくるバッグ」のワークショップが開催されました。
佐藤繊維の毛糸は毛糸自体が個性的なので、1色使うだけでもとっても可愛い作品ができますが、
今回は2色の毛糸を使い、途中で色を変えてバッグをつくります。
人差し指が鍵編みでいう、棒の役割をします。
目をどんどん作っていくと、こんな風にまるくなります。
これがバッグのマチの部分。この目を多くすればする程大きなバッグを作ることができます。
「何目つくったっけ~」と皆さんここで難航。先生に何度も聞きながらも、粘り強くやり直しをしていました。
ここを乗り越えれば、一安心。あとは無心で編んでいきます。
どんどんどんどん、編んでいき、、、
ある程度好きな大きさまで出来たら、完成までもう一歩。
取っ手を付けて完成です。
同じ作り方で作ったのに、それぞれ個性が出ています。ひとつとして同じ形はありません。
d47 MUSEUM 黒江/矢島