「47 textiles today」のワークショップが週末に開催されています。
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12月 7日(土)は福井のSHINDOによる、
「リボンでつくるクリスマスツリー」が開催されました。
ヨーロッパ限定で販売されている、デコレーションリボンを使用し、
部屋に飾るのに最適なサイズのツリーをつくります。
ワイヤーの入ったリボンに上手にテンションをかけながら、キレイな輪を作って行きます。
親子でご参加いただいた方も。小さなお子さまも集中して制作されていました。
当日は福井からも講師の方にお越しいただき、日頃慣れていないリボンの扱いを丁寧にレクチャー。
ヨーロッパではもっとリボンに対して身近で、よく使われるというお話も。
確かにラッピング以外にリボンを使うことは、よく考えてみると私自身もあまり無いです。
でも、実際にリボンに触れてみると、洋服に、デコレーションに、、と色々と使えることがわかります。
みなさん徐々にリボンのパーツを積み重ね、ついに完成。
これから毎年、クリスマスの時期に飾ってもらえたら嬉しいです。
12月8日には、京都ひなやによる、
「いろ と ことば 草木染め体験」ワークショップが開催されました。
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今回のテキスタイル展でも展示販売をしている大判ストールを
天然染料を用いて染上げる体験を行いました。
江戸時代から、大阪で御所人形の制作をしていたルーツを持ち1933年に
テキスタイルメーカーひなやとして創業。
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古くから"曖昧な中間色を愛でる"日本人の趣向があり、
この淡いグレーひとつにも、利休鼠と名前を持つように、
日本と色との深い結びつきを教えていただきました。
今回は用意された2種類の天然染料を鉄とミョウバンに反応させて、
4色を作り上げていきます。
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手前が赤い根という語源を持つ茜の根を乾燥させたもの。
紫の花を咲かす植物ですが、染め上がりは赤を基調にしたものなります。
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一般的に料理の香辛料として知られるクローヴ(和名:丁子)は、
反応時に劇的な色変化を見せる染料です。
色選びに加え、
単色染め・ムラ染め・グラデーションの、
3通りの染め上がりにもチャレンジ
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シルク×モダールの白いストールがみるみる染まっていきます。
染めムラが出ないよう、満遍なく揉み込んだり
両端から徐々に染め上げてグラデーションを施します。
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次に染み込ませた染料を、生地に定着させる媒染(ばいせん)という作業。
ベージュ色だった丁子の染料が、この墨汁のような液体、
木酢酸鉄液(鉄を酢で溶かしたもの)に浸した瞬間
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グレーへと変化を遂げます。
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染色と媒染、この作業を繰り返して色を濃くしていき、
水洗いをしてワークショップ終了。
自宅で簡単に作業ができることがわかり、
草木染めがグッと身近に感じられることができました。
d47 MUSEUM 黒江、 大森