「d日本フィルの会」は、2013年の2月に渋谷ヒカリエで開催した、d SCHOOL「わかりやすいオーケストラ」に集まった参加者とD&Dスタッフ、講師の日本フィルのスタッフや演奏者など、垣根を越えて集まったグループ。

d SCHOOL「わかりやすいオーケストラ」の様子。参加者も特別に楽器を触らせてもらいました。

この勉強会も1回きりではなく、実際にオーチャードホールに行ってのゲネプロ見学や、
杉並公会堂でのリハや事務所を見せてもらったりと、これまでにない勉強会を開催してきました。

その様子は、『d SCHOOL「わかりやすいオーケストラ」のその先』というブログで紹介しています。




「d SCHOOL」とは、私たちD&DEPARTMENTが、知っていそうで意外と知らないことを学ぶために開催している勉強会です。日本フィルとの勉強会をきっかけに「d日本フィルの会」が生まれました。

まずは、この「d日本フィルの会」がすごいところ３つ！
① コンサート＋懇親会という集まりをほぼ毎月、2年間継続的に行っている
② その集まりの幹事は参加メンバーが自主的に行っている
③ 懇親会で集まったお金をコツコツ貯めて、日本フィルのパトロネージュになっている

そして、今回は何がスペシャルかと言うと、「d SCHOOL」は通常D&Dが主催していますが、
今回のワークショップは「d日本フィルの会」が主催ということ！文章だと簡単に書けてしまいますが、、、
本格的に「スタッフと参加者」という域を越え、学ぶ機会をつくりだすのは、なかなか簡単なことではありません。


つ、ついに、ロゴマークも!!!

当日集合すると、早速1日のプログラムが配られました。なんと濃厚な1日！笑



まずは、今回の企画の中心メンバーである坂口さんからご挨拶。



そして、日本フィルの山岸さんからもご挨拶を。
2年前の勉強会で「私達とお友達になりましょう」と山岸さんがお話してくれたことからはじまったなぁと、しみじみ。

そして講師は、トロンボーン奏者の伊波さん！
（楽器を触っている時とお酒を呑んでいる時の顔が全く違う、、、吹いている時かっこいい！）



始まった途端に「立ってくださ〜い」と伊波さん。
言われるがままに、声を出して、動くうちに、あっという間にこの様子。


初めて聴いた言葉やリズムもなぜか覚えてしまうのが不思議。

続いて、全員で輪になって着席。
伊波さんから言われたルールは「男性のところは拍手を2回、女性は3回。じゃあ僕からスタートで左回りから！」



「パンパンパン、パンパンパン、パンパン、パンパン、パンパンパン、、、」
座っている男女の順番で、皆で手を叩きながら、その場でリズムがつくられていきます。

「じゃあ、次はココにきたら足を使って！ココにきたら、足とブーヤっ！と声を出す！」と徐々に条件が追加されていきます。

このアイディアは、伊波さんのワークショップの師匠で、日本フィルのコミュニケーション・ディレクターを務める「マイケル・スペンサー」さんからいただいたそうです。いろいろなノウハウが伊波さんの頭に詰まっているんですね！
 

初めは必死で、間違えないようにやっていたことも、何回かやるうち他のメンバーの様子を見たり、自然と笑顔でできるようになってきます。伊波さんが「オーケストラも一緒。自分の音だけできるようになってもダメで、一緒に演奏する人との呼吸をあわせていく。いくら正しいリズムで演奏してもそれは正解ではない。その場で一体化していくのが音楽。」というお話に、なるほど〜！と納得。

「ちなみに今やっていたことを順番に組み合わせると、プロでもなかなか覚えられない変拍子の曲になります。」
「そして、今日実際の公演で聴く曲も、変拍子が満載です！」と伊波さん。

んー！面白い！音楽の面白さや楽しみ方を、身を持って体験させてもらいました。
実際に自分が感じたことを、この後の演奏で重ねてみることで、楽しみも倍増。
大人になってから音楽の面白さに触れる機会は本当に貴重です。

この後は、チームに分かれてその場でリズムをつくって発表。



発表の後に、伊波さんからのコメントを聴くと、自分の出している音がグループ内のどんな役割になっているのか分かります。「今のチームの曲の編成は、あの曲に似ている。」というようなお話も。



最後にはスライドでの解説。
今日聴く曲の作曲家「別宮貞雄」さんは「ダリウス・ミヨー」の弟子で、そのミヨーはブルースの影響を受けて、、、などなど。演奏の前に知ることができると、クラシックに詳しくない私でもその曲を聴いてみたい！と純粋に思えるのが嬉しいです。この後の公演がワクワク。



みっちりと楽しませていただいた後は、日本フィルの皆さんが御用達というお弁当でお昼。





そして、今回の演奏の指揮者「山田和樹」さんによるプレトークを聴いて、いよいよ公演が始まります。



生の演奏に触れる機会が滅多にない私は、1曲目の演奏が始まる瞬間が大好きです。
さっきまで一緒にいた伊波さんがステージで演奏しているのも不思議な感じ。
これまでの「d日本フィルの会」の集まりで、お話ししてくださった演奏家の方も増えてきて、ファンの演奏家さんを探すのも楽しみのひとつ。



演奏後は特別に片付けを見学。あっという間にステージから楽器が搬出されていきます。
帰り道は搬出用のエレベーターで、楽屋口から外へ。



そして恒例の懇親会へ。予約のお店に行くと、すでに演奏を終えた伊波さんが一番乗り。早い！笑



みんなに「カイチョー」の名で親しまれる、「d日本フィル」の会長・渡辺さんの行きつけ「鳥酎」が今回の会場。（本当に美味しい！）ここは、私たちD&Dがお世話になっている山口県の酒屋「地酒のまえつる」さんからお酒を仕入れているという繋がりも。そして、今回はその店主・前鶴さんも山口県から初参加！いつもこの会のために、和歌山県から来ている岩瀬さんもびっくりの距離。


山口のお酒「東洋美人」を持って、とっても嬉しそうな会長


そして、今回のスペシャルなことの2つ目。参加メンバーの自己紹介がお店で配られました。質問事項はあだ名や出身地から、好きなCDやクラシックの曲は？という、この会ならではのことを。
「あの人は意外にもこんな曲が好きだったのかー！」「この人が好きなクラシックの曲を聴いてみようかなぁ」と、音楽をきっかけにまた新しい発見が。このアンケートもメンバーの平林さんがつくってくれました。
 

最後はみんなで集合写真。
個人的な感想ですが、この皆さんと一緒だからこそ、少しハードルの高い「オーケストラ」を聴きに行こうと思います。まだまだ分からないことも沢山ありますが、それを気軽にきくことができて、毎回、音楽の楽しみ方や新しい発見をさせてもらえる「d日本フィルの会」。本当にこの会があってよかった！皆さんいつもありがとうございます。



そして、次回は10月18日（日）サントリーホールでの開催に決定！（公演の詳細はこちらから。）
初めてだけど、、、または、久しぶりに参加したいなぁ、と思われた方は是非！私、黒江までご相談ください！
平日は渋谷ヒカリエ8階、d47 design travel store内の事務所におりますので、お気軽にお声掛けください。

これからも少しずつ仲間が増えて、まずは自分から、そして色々な人にとって、オーケストラが身近な存在になっていけばいいなぁと思います。日本各地に「d日本フィルの会」ができて、公演を聴きに色々な土地にいくなんてことができたらいいなぁと、またワクワクしています。

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d47 MUSEUM 黒江美穂