d47 MUSEUMでは、展覧会ごとにインターンを受け入れています。
そんな学生インターンの日々の様子をアップしています。今回はその第12回目
d47 MUSEUMインターン5期生の金田恵美です。
12月17日より、d47 MUSEUMの「NIPPONの47 2016 食の活動プロジェクト」展が始まりました。
展示会直前は、商品の開封作業や会場内の掃除など、設営業務に参加。
47都道府県それぞれ、商品の大きさ、かたちも様々なので、どう見せたら良いのか、机からどれくらいの位置から並べれば手にとりやすいかなどを意識しながら陳列していきました。
生産者の方々が、安心・安全にこだわって、心を込めてつくられた商品だからこそ、お客様にも少しでも興味をもってもらいたい、実際に味わっていただきたい、そんな気持ちで準備を進めてきました。
スタッフとともに設営中
設営前の時期は、社内で共有する「商品販売リスト」の制作を担当。
小売業ならではの業界言葉がいくつもあったり、商品によって仕入れや売り方も異なるので、それをひとつひとつ理解するところからはじまりました。
リスト制作や設営を通して、仕入れから、検品作業、値つけ、陳列、商品を販売する一連の流れを知ることができ、とても勉強になる経験です。
会場内の様子
会期中は、館内での接客業務を中心に行っています。実際にお客様とお話しすると、日頃から、「食」を大切にされている方も多く、「他のあごだしだと、色々混ざっていることが多いけど、これは100パーセントのあごだしだから試してみようと思って」「ごま油は匂いと色でいつも見極めている」など、私自身、今まで意識していなかったところに気づかされることがたくさんありました。
私も少しでも生産者の想いや、商品の魅力をお客様にお伝えできるように、残りの会期中も頑張っていきたいと思います!
会場内の様子
また、別の日には、今回の香川県の出展者である、「ヤマロク醤油」の山本康夫さんと私たちD&DEPARTMENTの相馬社長との対談にも同席。この対談は、d47 MUSEUMが展覧会毎に発刊している「公式書籍」に掲載されます。
山本さんは、木桶で天然醸造の醤油をつくり続けています。その木桶をつくる桶屋も残り1社になり、このままでは日本の伝統文化が途絶えてしまう、本当に美味しいものが食べられなくなってしまうことに危機感を抱き、「木桶職人復活プロジェクト」を立ち上げました。
ヤマロク醤油の山本康夫さん
地元の大工とともに、自らも桶職人に弟子入りして、つくりかたを学んでいます。また、木材だけでなく、竹たがを編むために、自ら竹やぶに入り、作業されると伺い、醤油づくりに対する熱意に感動しました。その背景には、世代を超えていいものを残していきたい、絶やしたくないというという強い想いがあると知りました。このような活動をされている方々を知り、伝えていくことがまずは大切だと感じました。この企画を通して、たくさんの気づきと学びがあり、その一人として携わることができて本当によかったと思います。
対談の様子
また、d47 MUSEUMの業務とは別に、d47 design travel storeで行われた、兵庫県の「大地農園」大地さんによる勉強会へも参加。大地さんの知り合いの農家さんがつくる作物を「happy, good people」というプライベートブランドとして販売されています。
大地農園の大地さん
商品を良く見せるパッケージよりも、一人一人の人柄が伝わるようなパッケージをつくりたいということで、ラベルには、農家さんのエピソードが。それを読むと、生産者の方が想像できて、不思議と親近感が湧いてきます。商品とパッケージのイメージがぴったりと合って、自然で、ひとつひとつ手づくりの味わいの商品。人の気持ちを動かす商品とは、こういうものだなと改めて感じました。大地さんありがとうございました!
(※現在は販売が終了しています)
happy, good peopleの商品
年末年始も引き続き、店頭で接客させていただきます!
12月31日 11-18時まで(入場は17時30分)
1月1日 ヒカリエ全館休館
1月2日 通常営業(11-20時)
皆様のお越しをお待ちしております。
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d47 MUSEUM インターン 金田恵美