d47 MUSEUMでは、展覧会ごとにインターンを受け入れています。
そんな学生インターンの日々の様子をアップしています。今回はその第14回目。
d47 MUSEUM インターン6期生の遠坂美樹です。
4月28日より開催中の「d mart 47」のインターンとして、3月から業務に参加しています。
経験したことのないことだらけ、日々勉強の連続です。
今回の企画は「コンビニ」がテーマ。通常はミュージアム全体を広く使い企画展を開催していますが、今回はなんと、それの半分以下のコンパクトなスペースにまとめ、d47 MUSEUMがコンビニに変身してしまいました!そして置いてある展示品は商品として実際に購入することができます。
「様々な生活の便利なものがある」というコンビニの良さと、「ロングライフデザイン」を軸に47都道府県のその土地らしいものを紹介する、D&DEPARTMENTの考えが融合した新しいコンビニのかたちです。
3月の半ばから企画開催前までは、会議への出席、47都道府県のメーカーの方への出店依頼や、商品リストの作成をしました。
初めて参加した会議ではコンビニの形態をどのようにつくるか、扱う商品なども未定の状態。果たしてミュージアムの空間に、どうやってコンビニが出来上がるのか…素人の私には想像すら出来ませんでしたが、本物のコンビニと間違うお客様もいらっしゃるほど、有無を言わせぬ「コンビニ感!!」に驚きです。
今回は通常の企画展よりも、取り扱い商品の数が何倍もあり、初めて扱う商品も多数ありました。そのメーカーの方々へ出店依頼の電話をかけるのも業務の一つ。緊張からうまく話せず詰まってしまうことも…。しかし、みなさま電話口で優しくお話を聞いてくださり、商品開発のきっかけや、企画に合う商品の提案をしてくださったりと、商品への愛情を感じる機会となりました。
販売が確定してからは、商品リストを作るのも大切な仕事です。このリストを様々な部署のスタッフで共有し、発注業務、お客さま対応などに使用します。このリストは今後も使い続けるため、大切なリスト。PC作業に慣れない私にはこれまた大変なお仕事でしたが、間違えのないよう打ち込んでいきます。
会期が始まってからは店頭作業も行います。店頭で不足してる商品の補充も大切な仕事です。商品が少なくならないよう、どんどん品出しし、不足のないよう補います。実際に店内に置いてある商品はコンビニに欠かせないものばかり。例えばお菓子、カップ麺、ワンカップ酒、おつまみ、ペットボトル飲料、文房具、ビニール傘、タオル、洗面用具、雑誌、新聞などなど。しかし商品を手に取りよく見ると、東京では見かけないような商品が多く、その商品の裏側には47都道府県で愛されるストーリーがあります。
例えばこちらの商品。右から山形の「山形食品」つや姫玄米茶、大阪の「こんぶ土居」おやつ昆布。
つや姫は山形のブランド米。「粒の大きさ」「白い輝き」「旨さ」「香り」「粘り」がトップクラスのお米です。贅沢にもそのお米を使い、玄米茶にしたのがこちらの商品。通常の玄米茶より玄米の比率を高めたのが特徴。実際に飲んでみると、お米の香ばしい香りが口中に広がりお米の質の高さが伺えます。後味がすっきりしているので食事中にいただくのもオススメです。
こんぶ土居は、伝統を守りながら、日本の「出し文化」を伝え、時代に合った商品を提案し続ける昆布の専門店。商品には添加物を使用せず、味付けも最小限。お子様も安心して召し上がれます。シンプルな味付けは昆布の旨みを最大限引き出しています。こちらのおやつ昆布は小さなジッパー付きの袋に入っているので、私は持ち運び用のおやつにしています。噛めば噛むほど旨みが出てくるので小腹の空いた時にぴったりです!5/28にはd47食堂にて4代目店主、土居純一さんによる勉強会も開かれます。
こちらは私のお買い物。三重「丸川商店」の伊勢うどん、愛知「寿がきや」のあんかけスパ、滋賀「&Anne」の洋菓子。 袋やスタッフの制服も、企画のために用意したコンビニ仕様のものです。
店頭での作業をしていると、お客さまにお声がけ頂いたり、楽しそうな会話が聞こえてきます。
普段から企画展を見に来てくださるお客さまは d47 MUSEUMの変身ぶりに驚きながらもお買い物を楽しんでくださっているご様子。また、本物のコンビニだと思って入ってコピー機を探される方や(コピー機のご用意はなく…すみません!)、ヒカリエでお仕事をされている方がふらっと飲み物を買いに来てくださったりもします。そのようなお客さまからは「このコンビニずっとあれば良いのに」というお声をいただきますが、私も同感です!! このような新しい視点を持ったコンビニが生活の近くにあると、私たちのものに対する見方にも変化があるだろうと思います。
会期は6月19日(日)まで。ぜひ「d mart 47」へお越しください!
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d47 MUSEUM 遠坂 美樹