会 期 | 2023年11月18日(土) - 2024年3月31日(日) |
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時 間 | 11:00~20:00(毎週水曜日~日曜日) |
場 所 | 或者新州屋(台湾新竹市東前街16號) |
料 金 | ニュー台湾ドル150 |
事前申込 | 不要 展覧会webサイト → 或者新州屋facebook 主催:或者新州屋 OR HOUSE 企画・監修:D&DEPARTMENT PROJECT 空間デザイン:硬是設計&水色設計 展示企画協力:株式會社啓話 展示翻訳協力:鄭稟禄 Lulu Cheng |
d47 MUSEUMにて2015年に開催しました「47 麺 MARKET」展が、台湾・新竹市の或者新州屋 OR HOUSEにて巡回展として開催されます。
【ごあいさつ】 D&DEPARTMENT PROJECT 代表 ナガオカケンメイ
D&DEPARTMENT PROJECTは「ロングライフデザイン」をテーマに、地域の「個性」と「息の長いその土地らしいデザイン」を見直し、紹介する活動を行っています。2012年に開館した物産ミュージアム「d47 MUSEUM」では、「旅」「物産」「地域問題」「食文化」など毎回さまざまなテーマで、日本の行政区画である47都道府県のそれぞれの個性を紹介してきました。
本展覧会はd47 MUSEUMにて2015年に開催した、日本全国の麺を紹介する「47麺 MARKET」の巡回展です。その土地の気候風土から生まれた伝統食から、地域おこしの一環として開発された名産品、地元スーパーで販売されている定番の即席麺など、その土地の食文化として愛されている「麺」を紹介します。日本独自の食文化とも言える「麺」は、製造方法や素材、地域ならではの食べ方など、それぞれをよく見ると、なぜその土地で生まれ、愛され続けているのかという理由が見えてきます。
日本各地の「麺」を通して、その土地ならではの食文化の個性や魅力を再発見する機会になればと思います。
【展覧会に寄せて】 或者新州屋 OR HOUSE
D&DEPARTMENT PROJECTは、独自の視点で日本47都道府県の共通点と相違点を編集してきました。創立時期も拠点も異なりますが、「地元住民に誇りを持たせ、旅行者に憧れを抱かせる」という理念を掲げる或者新州屋と同様、地方の魅力を創造したいという思いを抱いています。この度、d47 MUSEUMの企画展としては、台湾では初の展覧会となる「Japan 47麺 日本47都道府県のローカルな麺展」を開催し、料理を通じて日本各地のローカルスピリットを表現することになりました。
うどん、そば、ラーメン、スパゲッティ、カップ麺など、「麺」は日常生活でよく見かける存在です。しかしながら、同じ「麺」でも、気候や地形、製麺方法、原料、調味料、調理方法、そして食べ方によって異なる特徴があります。麺のパッケージや商品に物語が込められており、それを通じて日本47都道府県に隠された物語を知ることができると思います。また、この展示からは、日本各地の技術も見ることができます。それは、職人たちが一生懸命に製麺技術を突き詰めた結果であり、職人たちの料理の腕の見せどころでもあります。異なる原料で作られた麺は、地域ごとの風土特性を融合させてこそ、独自の味わいを生み出すのです。各ローカル麺の背後には数多くのストーリーがあります。時代の流れの中、食べ物には日常をつなぐ絶妙なアイデアが含まれています。
台湾にも多くの麺料理がありますので、今回の展覧会を通じて、展示内容に共感しながら、台湾の麺文化に興味を持っていただけることを期待しています。
出展者一覧
また、会期中は、或者新州屋 OR HOUSEの1階にポップアップショップも登場!本展覧会の関連商品をはじめ、白山陶器、和田助製作所、一菱金属などのキッチンアイテムほか、『d design travel』シリーズを販売します。展覧会と合わせてお楽しみください。
或者新州屋
1934年、台湾の新竹市に「新州屋」は誕生しました。地元で最先端の百貨店となり、経営は二代目まで続きましたが、その後20年間、その建物は空き家のままとなっていました。2023年、「地元住民に誇りを持たせ、旅行者に憧れを抱かせる」ことを提唱し、本屋、ヴィーガンレストラン、カフェ、民宿などの運営を手がけ、新竹エリアで文化事業を営む「或者(OR)」が、この古い建物をリノベーションしました。コンセプトに、新竹の「アーバン・リビング・ルーム」を掲げ、食べ物・料理・交流をテーマに、「或者新州屋」として再スタートさせます。1階から3階にはそれぞれ物販、飲食、シェアキッチンが設けられ、4階は半屋外のテラススペースとなります。2023年11月18日(土)よりプレオープンし、2024年3月にグランドオープンを予定しています。
「Japan 47麺」展は「或者新州屋」の4階スペースで行われます。このフロアはもともとオーナーのプライベートスペースであり、異なる目的のために仕切りが設けられていました。建物全体のインテリアデザインを担当したデザイン会社「硬是設計(II Design)」および「水色デザイン(Mizuiro Design)」が、会場デザインも手がけ、シンプルで再利用可能な素材を使用して、展示スペースを作り上げました。透過性を持つ素材を活かすことで、空間全体と展示品が一体となるようにしました。そして、新竹の風干し製品用の木製干し台からインスパイアを受け特注したテーブルを47台用意し、d47 MUSEUMでの当時の展示と同様に、1台に1つずつ、各都道府県のローカル麺を展示します。歴史的で文化的な意味を持ち、新旧が交差するこの特別な空間で行われる本展覧会は、台湾の皆様に今までにない展示体験を提供します。
(或者新州屋の発表より抜粋)
展覧会の様子は、「或者新州屋」のSNSでも随時公開されていきます。
Instagram|@or_sjhouse 、 facebook|@SJHouse.Hsinchu