d47食堂、初めて迎えるお正月はお雑煮に挑戦します。
お雑煮といっても様々ありますよね。
食堂スタッフ、いろんな県の出身者が集まっていますが
聞いてみても、各家庭のお雑煮はとにかく様々。。
いろいろ調べてみると、県や地域ごとで餅や味付けに特徴がありましたが
同じ県のご近所同士でも、家庭によって具材や味付けが全然違うようです。
やはり自分が小さい頃から食べてきたお雑煮が、一番なじみがありますよね!
今回は、キッチンスタッフ3名が実家で食べて育った各家庭のお雑煮をつくることにしました。
まずは大阪出身、橋本料理長の大阪のお雑煮。
大阪や関西地方では、元旦に白味噌のお雑煮を食べる家庭が多いようです。
白味噌には、新たに真っ白な気持ちで新年を迎えるという意味があり、
具材が丸く切ってあるのは、角が立たぬようにと縁起をかついだ為と言われています。
関西地方は、丸餅なのが特徴。
続いて、キッチンスタッフ坂井の東京のお雑煮。
鰹節、昆布で出汁を取り、醤油で味付けします。
もちは、焼いた角餅が関東では主流です。
これは、江戸時代、江戸には人口が集中していた事から
一つずつ手で丸める丸餅より、のばして切る角餅の方が数多く作れたため、
という説があります。
具材には、江戸川区小松川が名前の由来である、小松菜を入れます。
仕上げにかつおぶしをかける事で、出汁の風味を立たせるのが坂井家流。
最後は、福島県会津出身、加藤家のお雑煮。
一見、地味、、ではありますが、鶏ガラで出汁をとった会津地方の定番雑煮です。
会津地方ではお雑煮とはあまり呼びません。
「つゆもち」と呼びます。
(さらに正しくは、なまりがはいって「つゆもぢ」だそう)
正月は、あんこもち・ずんだもち・納豆もち、いろんなお餅を食べます。
そして、そのお餅をつゆにも入れて食べるから「つゆもち」と呼ぶようです。
あんこもちなどを作るのと同じ餅をちぎってつゆにいれているので、
お餅は丸い形で焼いてありません。
また、会津地方の郷土料理で、祝いの席に必ずでる「こづゆ」という汁物があるのですが、
これにもちを入れたこづゆ雑煮を食べる家庭もあるようです。
以上が、2013年のお雑煮3種です。
これに、祝い肴4種と海老が付いた雑煮定食を2日と3日限定でお出しします。
お雑煮を盛りつける器は、岩手県二戸市浄法寺、滴生舎さんの漆の汁碗。
数少ない国内産の漆を、丁寧に何度も何度も塗り重ね、3ヶ月がかりで出来上がるお椀は
手に持った時の温度の伝わりが優しく、口当たりがとても滑らかです。
器の使い心地も、ぜひ体感していただきたいです。
今回は、個性のあるお雑煮3種類が揃いました。
私も初めて食べるお雑煮ばかりで、驚きでした。
皆さんも、初めてのお雑煮をd47食堂で体験しましょう!
(スタッフ 原由里香)
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年末年始の営業時間のお知らせ
26日 貸切のため18時までの営業
31日 18時までの営業
1日 全館休業
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※2日、3日は雑煮定食3種とにしんそば定食の限定メニューでの営業となります。
通常メニューは4日からのご提供とさせていただきます。
※仕入れ状況により、メニュー内容に一部変更がある場合がございます。