山笑う、春の季節。
日に日に暖かくなり春を感じられる様になってきました。
d47食堂では、春の新メニュー三重定食が始まっています。
「めはりずし」という食べ物をご存知ですか?
熊野地方の郷土料理で、「すし」といっても酢飯ではなく、
高菜の塩漬けで包まれたおむすびのようなものです。
春の農作業が始まると、このめはりずしを食べて精を出したそうです。
とても大きくてほおばると目が見開いてしまうので、「めはりずし」と言うのだとか。
熊野市のお母さん達が、手づくりで運営する飛鳥たかな生産組合さんを訪ねました。
初めて高菜が育つところを見たのですが、
生の高菜は肉厚で、日に当たっている面が紫色になりきれいでした。
この高菜は、熊野市特産の「赤高菜」という品種です。
この日は目の前でにぎり方を見せてもらい、できたてのめはりずしもいただきました。
ほんのり温かくて、すこしぴりっとしためはりはさっぱりとしていて、
いくらでも食べられます。
(実はお皿いっぱいにあっためはりずしを完食してしまいました。笑)
郷土料理といっても、ふだんからよく食べるそうで、
ちいさな子供からおじいちゃんおばあちゃんまで
ずっと愛されているのがよくわかる、そんなおいしさでした。
食堂では、お母さんに教えてもらったように、
めはりの葉っぱを手にひろげ、ごはんをのせて、
スタッフがひとつひとつ包んでいます。
一日30食の限定メニューです。
毎日60個、こころをこめて握ります!
(キッチン 加藤めぐみ)
次回は夫婦岩でも有名な二見浦の塩、
岩戸館さんのお話です。