8/

06/d47 SHOKUDO

三重にいってきました【めはりずし編】

 

山笑う、春の季節。

日に日に暖かくなり春を感じられる様になってきました。

d47食堂では、春の新メニュー三重定食が始まっています。

 

「めはりずし」という食べ物をご存知ですか?

 

熊野地方の郷土料理で、「すし」といっても酢飯ではなく、

高菜の塩漬けで包まれたおむすびのようなものです。

 

めはりずし.JPG

 

春の農作業が始まると、このめはりずしを食べて精を出したそうです。

とても大きくてほおばると目が見開いてしまうので、「めはりずし」と言うのだとか。

 

熊野市のお母さん達が、手づくりで運営する飛鳥たかな生産組合さんを訪ねました。

初めて高菜が育つところを見たのですが、

生の高菜は肉厚で、日に当たっている面が紫色になりきれいでした。

この高菜は、熊野市特産の「赤高菜」という品種です。

今日.jpg

 

この日は目の前でにぎり方を見せてもらい、できたてのめはりずしもいただきました。

ほんのり温かくて、すこしぴりっとしためはりはさっぱりとしていて、

いくらでも食べられます。

(実はお皿いっぱいにあっためはりずしを完食してしまいました。笑)

郷土料理といっても、ふだんからよく食べるそうで、

ちいさな子供からおじいちゃんおばあちゃんまで

ずっと愛されているのがよくわかる、そんなおいしさでした。

 

食堂では、お母さんに教えてもらったように、

めはりの葉っぱを手にひろげ、ごはんをのせて、

スタッフがひとつひとつ包んでいます。

一日30食の限定メニューです。

毎日60個、こころをこめて握ります!

 

(キッチン 加藤めぐみ)

 

 

次回は夫婦岩でも有名な二見浦の塩、

岩戸館さんのお話です。