4月に入り、新しいメニューが登場しています。今回はその一つ、大分県の冠地鶏の「とり天定食」についてのご紹介です。「とり天」は、大分県民が日常的に食べている郷土料理です。大正時代、別府市に誕生した大分県初のレストランが始まりと言われています。「大衆でも楽しめる、美味しい料理を提供したい」という気持ちから、台湾中華をルーツとし、とり天が誕生したそうです。
その後、別府市から大分市、大分県全域に広まり、現在では大分を代表する郷土料理となりました。
今回のメニューは、銀座「座来 大分」梅原総料理長とコラボさせて頂き、実現しました。まずは第1弾として、大分県でこよなく大衆に食べられている郷土料理「とり天」の定食を作る事ができました。
例えば味噌汁に入れたりだとか。。どうやら、塩気があるものなどにかぼすを加えると、さっぱり塩分が調和され香りもよく食べる事が出来るようです。
付け合わせには、湯布院の野菜を使用しています。湯布院は水が豊富で温泉もあり、盆地というなだらかな地形もあり、水耕栽培に適している地形と水温の土地だそうです。湯布院クレソン、カンパリトマト、スナックパプリカ、水耕芹、田芹など、その時出来る、旬の湯布院野菜を味わっていただけます。
大分定食のポン酢にも、味噌汁にも、かぼすを入れています。とてもさっぱりとして美味しくなります。皆さんご存知の「タバスコ」がありますが、大分県には「カボスコ」があるほどです。それだけ、大分県では愛されている「かぼす」なのです。
次に小鉢のご紹介です。
「がめ煮」
日田市に伝わる家庭郷土料理です。元々はかめ(すっぽん)から作られた事から、がめ煮と名付けられたそうです。現在では、鶏肉などで作るのが一般的となりました。
「クロメ豆腐」
クロメは、佐賀関の関崎、高島あたりで育つ海藻。粘りと風味が特徴で、きゅうり、みょうが、しそなどを細かく刻み、合わせ醤油で味つけしています。山形の「だし」と同じようですが、クロメから出るトロトロ具合がすごいんです。お米も、今月は大分県の「ヒノヒカリ」でお出ししています。
大分県東京事務所、流通・観光課の方にもご協力頂き、大分県の食材を集めることが出来ました。この場をお借りして、あらためて「ありがとうございます。」
今後、第2弾の大分県定食を思案中です。大分には、魅力ある料理がたくさんあります! 乞う、ご期待ください!
(料理長 橋本 圭介)