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06/d47 SHOKUDO

食堂の器を作ってみる

こんばんは、d47食堂の器係、山崎です。

 

本日、8/COURTで行われた、益子焼き作家の鈴木稔さんのワークショップに参加してきました。

 

稔さんの器と言えば、食堂では定食のお皿に、取り皿に、お湯のみに・・・と1年間毎日お世話になってきました。

そんな馴染みの深い器が、どのように作られるのか実際に体験してきました。

 

稔さんの器には益子で採れる原料が使われています。

益子は、土はもちろん、薪になる松や雑木、田んぼからは釉薬の原料となる藁など、

そこだけで焼き物の原料がそろう珍しい場所だそうです。

 

稔さんの器は型に土を入れて、それぞれのパーツを組み合わせて成形します。

石膏型を作る際には、ろくろでは出せない手に添う形が出るように、

手で粘土をたたきながら型作りをされています。

その稔さんのオリジナルの型を使ってのフリーカップ作りです。

 

まずは粘土を練って器作りがスタートです。

練っていると粘土に菊の花のように見える線が入ることから、この練りのことを"菊練り"と呼びます。

昔は「菊練り3年、ろくろ8年・・・」と言われていたそうです。

minorusan2.JPG

見ていても、そう簡単にはできそうにないのが伝わってきます。

 

そして型にはめるために粘土を板状にカットし、

それを型に添うようにしっかりはめこんでいきます。

minorusan3.JPG

でも、粘土を伸ばしてしまうと焼き上がりに影響してしまうので、慎重に慎重に・・・

 

余分な土を型の断面に添って落とし・・・を3パーツ。

底になる部分も型をとって、全てのパーツが完成。

minoru4.JPG

 

パーツを組み合わせ、間の溝に粘土を埋め、

内側の表面をならし、最後に口元の丸みを整えます。

 

そしてついに型を外し、成形終了です。

minorusan5.JPG

 

今回はここまでです。

釉薬をかけてもらい、2ヶ月後に完成です。

 

型を使った器は、手間のかかる一つ一つの行程によって、

本当に「手」を感じる器の形になっていました。

 

稔さんの「型だからこそできること。」の言葉を、

是非食堂で、みさなんの手で感じてみて下さい。

 

(フロアスタッフ 山崎誌乃)