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06/d47 SHOKUDO

食堂、夏の暖簾

d47食堂の入口には、大きな暖簾がかけられています。

 

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今は2代目、山口県の「岩川旗店」さんによるものです。

そして、今月中旬より、3代目となる暖簾がお目見えします。

今回は埼玉の「ポンピン堂」さんに、

“草木染め”の暖簾をお願いしました。

 

5月の終わりに、藍染めの行程を見学させて頂いたので、

その様子をご紹介します。

 

まずはクチナシで布を染めます。

お願いした色を出すという理由もあるのですが、

異なるの染料を用いることで、紫外線などによる退色に対し強くなるので、

下地としてクチナシを染めてもらいました。

 

クチナシはおせち料理の栗きんとんの色にも使われます。

とても鮮やかな山吹色です。

 

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そして、クチナシに染まった布に、藍を重ねて染めていきます。

大人三人掛かりで、染まりむらがないように、

ゆっくり慎重に藍の染液に浸していきます。

 

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一定の時間をおいて、今度は一気に引き上げて水の中へ。

染色は化学反応を利用して行います。

水中にある少ない酸素で緩やかに酸化させることで、色を変化させます。

 

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そして、一度乾かし、色を定着させて、

また同じ行程を何度も繰り返し、藍を重ねて染めていきます。

 

今回は2回目までを見学させて頂いたのですが、

2回目の地点では、夏の山の緑のような力強い色でした。

どんな色で届くのか楽しみです。

 

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可愛い娘さんを含めご家族3世代、

「草木染め、特に藍染めは、玄人でも難しい・・・」と言いながら、

草木が出す色を楽しみながら染めの作業されているのが、とても印象的でした。

 

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間もなく、食堂の夏の顔として店頭にかけられます。

窓から夏の日差しをたっぷり浴びた、自然が生み出す色で、

この夏はみなさんをお出迎えいたします。

 

食堂にお越しの際は、衣替えした暖簾でも夏を感じて頂けると嬉しいです。

 

(フロアスタッフ 山崎誌乃)