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06/d47 SHOKUDO

COEDOブルワリー見学会

d47食堂、オープン以来の定番品、埼玉県のビール「COEDO」。
 
よく晴れた2月18日。
d47スタッフ5名でCOEDOブルワリーの工場を見学してきました。
 
埼玉県鶴瀬駅から車で10分。
畑が広がる中に、白い工場があります。
 
写真-1.jpg

 

2007年にデザインを一新した際、社名を「KOEDO」から「COEDO」へ変更。

海外進出を見込み、発音しやすいようにと「C」が採用されたようです。

 
早速、中に入って座学スタート。
大麦とモルトの違いについてや、ホップの種類などをわかりやすく解説していただきました。
 
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左がベースとなるピルスナーモルト。右は焙煎したチョコレートモルト。
香ばしさと苦みに違いがあります。
びっくりするほどすっぱいサワーモルトというものもありました。
 
ホップもいろとりどり。産地や品種によって苦みや香りに違いがあります。
 
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「ビールはモルトとホップと酵母のかけ算」
使うモルトの種類を増やしたり、ホップの量を変えることで
何百、何千通りものビールを作ることが出来るそうです。
反面、決めた味を作り続けることは難しく、熟練の職人技だと仰っていました。
 
工場内のタンクに目を向けると、丁度ビールが仕込まれていました。
 
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まず、粉砕したモルトをタンクで煮込み、麦汁を作ります。
100度以上に熱された麦汁。部屋の中は汗をかく程の熱気だそうです。
 
続いて、麦汁にホップと酵母を投入し熟成させます。
 
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こちらのタンクの容量はなんと6000L。33本もずらっと並んでいます。
 
 
COEDOのビールは、低温で長期熟成させるのラガータイプが主流。
ビール部門設立の際、「ビールといえばドイツ!」という当時社長(現会長)の一言で、
本場ドイツのブラウンマイスターを招聘し、設備もすべてドイツから輸入したそうです。

日本のクラフトビールは、熟成期間が短く味の差をつけやすい、エールタイプのビールが多いのですが、
COEDOはその時の製法と心意気、設備を丁寧に守り、ラガービールを造り続けています。
この後、タンクで2ヶ月〜3ヶ月熟成させ、濾過して、ボトリング。
詰めたすぐ横から出荷準備が進んでいました。
 
 
座学を終え、ビールの製造過程を見学をした後は、試飲タイム。
日本人の味覚に合うように作られた5種類のビール「紅赤」、「瑠璃」、「伽羅」、「白」、「漆黒」。
 
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説明を聞いた後に頂いたので、モルトの旨味の違いやホップの香り、苦みの違いを
はっきり感じることができました。
 
何より、美味しい!
 
”Beer Beautiful"をコンセプトに、日本の伝統色5色で表されたビールは
味、デザイン両方において海外でも高く評価されています。
 
 
通常の見学はここまで。
試飲を楽しみ終了の2時間コースなのですが、
知りたいことがたくさんあった私達はこのあとさらに2時間。
「どうしてビールを造ろうと思ったのか?」
「どうしてこんなかっこいいデザインを作ることが出来たのか?」
「海外と日本の評価の違い」などなど。
一つ一つの質問に、今回担当して下さった原田さんと松田さんが丁寧に答えて下さいました。
COEDOの成り立ちから、材料のこと、周りの農家さんの反応や、地ビールブーム、
職人達のビール造りにかける熱い想いを伺うことが出来ました。
 
受け継いだ職人技と、熱い想いが詰まったビール。
 
現在d47食堂では「瑠璃」と「紅赤」の2種類を楽しむことが出来ます。
4月には定番とは違う、スペシャルフレーバーを入荷予定です。
 
また、4月には「東京ビアウィーク」と題し、
東京都内を中心にクラフトビールを楽しむイベントが開催されます。
d47design travel storeとd47食堂でも
4月13日からの一週間、特別メニューとビールの勉強会を開催予定です。
詳しくはこちらをご覧ください。
 
クラフトビール好きの方も、クラフトビールを飲んだことが無い方も、
この機会にぜひお越し下さい!
 
(d47食堂 上原麗)