食堂で怪我を負い、戦々離脱をしていた器を直すべく、
金継ぎ部が発足しました!
「金継ぎ」とは、
漆や砥石の粉などを用いて、
割れたり、欠けた器を直す修繕方法です。
d47食堂ではオープン以来、
お世話になっている作家さんや生産者さんが作った器に、料理を盛ってお出ししており、
「稔さんの八角皿とってー!」と、名前が登場することもしばしば。
作り手さんの顔が浮かぶと、より大切にしたい気持ちが湧いてきます。
しかし、やはり形あるもの、割れたり欠けたりしてしまう事も。
「金継ぎをし、直して使いたい!」と思い、
早二年・・・・・・。
試みたこともあったのですが、
分からないことが分からない・・・といった状況。
これではダメだと、今年の春に金継ぎ部が発足しました!
心強いことに顧問の先生は、
漆器作家であり、金継ぎの先生もしていらっしゃる盛岡在住の田代淳さん。
そして先週、心もとない私たちの為に、
田代さんが1週間の集中講義をしてくださる運びになったのです!
最初の3日間ほどは、田代さんも巻き込み、試行錯誤の毎日。
4日目あたりでついにコツを掴み、
最終行程までなんとか滑りこみました。
(どんな風に直しているのかはまた次回!!)
1週間で20枚ほどの器が復活を遂げ、
約1ヶ月後に食堂に登場する予定です。
全行程の中で、特に面白さを感じたのは、
カーブしている部分の欠けを埋めて再現している時。
作家さんの作った形を想像し、
「こういうカーブがここにあったんだなぁ」と、
私もその器の1部を作った気分。嬉しいものです。
そしてもう一つ、面白さを感じたのが、
最初はこの器も土でしかなかったのに、
誰かが手をかけて器にし、それを違う誰かが直すことができる。
土、漆、砥石の粉・・・自然のものはすごいんです!!
日頃、食を通じて感じていた想いを、
金継ぎでも感じるとは思ってもみなかったですが、
全ては通じているのだということが分かりました。
まだまだこれからの金継ぎ部。
この1週間で覚えたことを忘れないように、
コツコツ、ドンドン直していきます。
顧問の田代先生、これこらも部員をどうぞよろしくお願いします!!
みなさんも食堂で金継ぎの器を目にした際は、
「おっ、やってるねーーー!」と思って頂けると嬉しいです。
これからも、試行錯誤する部員の状況をお伝えしていきますので、
是非、お付き合いください!!
(d47食堂 濱田誌乃)