昨日から始まった「山形定食」。
今回は、「山形定食」を、山形の地酒と共に楽しんでみようと思います。
今月の日本酒は、d design travel「山形号」のdマーク、山形「正酒屋 六根浄」の店主・熊谷太郎さんにお願いしました。
「山形の酒は香り高いイメージがあると思うのですが、今回は食中酒として楽しんで頂ける酒を選びました。」と、
電話越しに語って下さった熊谷さん。
それでは、さっそく「山形定食」と合わせて飲んでみましょう!
オススメは、「日本酒飲み比べセット」。
4種の日本酒の味わいの違いを楽しむことができます。
「山形定食」と「日本酒飲み比べセット」を注文したら、定食が出来上がるまでの間に、
飲み比べをしながら待ちます。
「ふむふむ、おいしい。さっき飲んだのとまた味わいが違うなぁ〜」など思いながら、
酒器の下に敷いてある紙に書かれたコメントをチェック!
今回、こちらのコメントも、熊谷さんにお願いしました。
コメントを読みながら飲むと、お酒がまた美味しく感じるのも不思議です。
おっと!定食が出来るまで、飲みきらないように気をつけます!(笑)
出来上がりました、「山形定食」!
芋煮の醤油の香りだけで、うぅ〜ん、よだれがでてきます(笑)。
それでは、いただきます!
まずは、山形の行楽料理、芋煮から。
ホクホクの甚五右エ門芋は、山形の佐藤さんのお家で代々継承されてきた伝承野菜です。
このホクホクの醤油味に合う酒はなんだろう?と、4種の酒をチビチビ。
次は、青菜漬けを巻いたおむすび。手で持って、ぱくっ!
ごはんに薄く塗られた白味噌が、いい塩梅です。
またここでお酒を挟むと、さきほど芋煮に合うなあ、と思っていた酒とは違う、いい組み合わせのお酒を発見!
この唐揚げは、お肉ではなく、「お麩の唐揚げ」なんです。
最初はビックリしましたが、サクサクのお麩ならではの食感がクセになりそう。
からあげを食べた後は、「おみづけ」でサッパリと。
山形に行ったスタッフに聞くと、山形の食卓には、サラダのようにどーーんっとお漬物が並ぶのだとか。
箸休めのような存在だと思っていたお漬物が、日本酒に伸びる手を加速させます(笑)。
この「だし」が、またうまいっ!ずるずるずるっといただきました。
この小鉢は日によって、「ひしょなめこ」という塩で味付けたなめこ料理に変わることもあるそうです。
なめこは、雨の降る日にしか採れないといい、いつ入荷するか分からないそう。
(ちなみに甚五右エ門芋は、雨が降ると採れないそうです!)
最後は五十嵐さんの育てている、きめ細かでクリーミーな甘さの庄内柿を。
おいしいなぁ〜と、最後までうっとりしたら、
ごちそうさま!
「山形定食」は、山形の壮大な緑の光景を思い浮かべながら、ゆっくりいただこう、なんて思っていたのに、
気付けば山形の食材とお酒に夢中になり、あっという間に食べ終えていました!
ひとつの定食と、4種の酒の組み合わせは無限大!?
わたしの見つけた美味しい組み合わせと、お客さんの見つけた美味しい組み合わせについて
語り合いたいです(笑)。
「正酒屋 六根浄」の熊谷さんは、自らが酒造りを行いながら、酒屋を開いているそう!
酒造りのシーズンである冬も、平日は酒造り、土日はお店を開いているとのこと。
なんでそこまでして、お店を開いているんだろう?と思いましたが、熊谷さんとお話していると、なんだか納得。
「もっとたくさんの人に日本酒を知ってもらいたいですね。
お酒を飲めない人にも日本酒に触れて欲しいから、週末は酒粕を使ったクッキーやパン等も作っているんです。」
日本酒が大好きな気持ちが、電話越しに伝わってきます。
熊谷さんからは、日本酒を「ソーダ割り」や、お燗した酒を氷の入ったグラスに注ぐ「燗ロック」という飲み方も
教えて頂きました。
様々な角度から日本酒の楽しみを見せて下さいます!
食堂で熊谷さんセレクトの日本酒を扱う約1ヶ月半の間、
ぜひ、山形の地酒と共に「山形定食」を味わってみてくださいね!
(d47食堂 菊地妙子)